2011年度工学院大学 教職課程科目
社会教育(Social Education)[9526]
2単位 穂積 健児 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 生涯学習の時代といわれている現代、わが国の社会教育(成人教育)は、世界の動きと逆行しています。「人々が歴史の主人公」になる21世紀では、社会教育(成人教育)の充実が「鍵」だといわれています。最近の北アフリカ諸国の民衆の動きを見てもそれが実感できます。日本国内の民衆の「自由・平等・人権」の確立、格差・貧困の解決や、若者の未来への展望のためにも、「公教育」としての社会教育(成人教育)のありようが問われています。ともに学びあいたいと思います。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1回 ガイダンス「社会教育とは何かー現代社会との関係」
第2回 人間にとって「学習」とは何か(人間の本性・学習・社会教育) 第3回 社会教育とは何か(その1)「身近にある社会教育ー学校教育との違い」 第4回 社会教育とは何か(その2)「社会教育の歴史、概念、体系」 第5回 社会教育とは何か(その3)「諸外国の状況、歴史」 第6回 社会教育とは何か(その4)「ユネスコの『学習宣言』に学ぶ」 第7回 日本の社会教育実践に学ぶ(その1)「戦後の実践ー社会教育、公民館、図書館」 第8回 日本の社会教育実践に学ぶ(その2)「戦後の実践ー博物館、体育館、その他の施設」 第9回 現代社会教育の課題(その1)「社会教育の公共性、法律、制度、行財政」 第10回 現代社会教育の課題(その2)「施設、職員、運営、学習課題、指導者等」 第11回 21世紀の社会教育を展望する「世界の動き、国際人権規約、学習権宣言、男女平等 条約、子どもの権利条約等」 第12回(最終回) 「教場試験」
- <成績評価方法及び水準>
- 最終回に記述式のテストを実施します。このテストで60点以上の者を合格とします。テストは授業の理解度、個人の考え方・意見を重視します。 毎授業ごとの感想文、宿題等も考慮します。
- <教科書>
- 「現代教育基礎論」(橋本太朗編著/酒井書店)、「表現・文化活動の社会教育学」(畑潤・草野滋之編/学文社)、「ユネスコ学習権宣言と基本的人権」(藤田秀雄編著/教育史料出版会)
- <参考書>
- 授業中に随時紹介します。
- <オフィスアワー>
- 授業の前後30分
- <学生へのメッセージ>
- 毎回レジュメは作成しますが、指定した教科書は購入してください。 6日間だけですが、「出会い」
を大切にしたいと思います。 最終日には、そういう機会を設けますので、ぜひ積極的に参加してください。
- <備考>
- 教員名簿に、自宅の電話、FAX、メールアドレスが記載されていると思います。気軽にご連絡ください。
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