2011年度工学院大学 教職課程科目

社会教育(Social Education)[9521]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
穂積 健児 非常勤講師

最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
21世紀は、「人々が歴史の主人公」となり、平和で豊かで、人間中心の開発に進む中、社会教育(成人教育)はその中心の『鍵』だといわれています。しかし、わが国では、「公的社会教育」に対する国・自治体の責任をかなぐり捨てて合理化・民営化・教育の独立性の破壊が進行しています。 最近の北アフリカ諸国の民衆の動きを見ても、「自由・平等・人権」確立が世界史の流れだと思います。世界の動きに目を向けながら、これからのわが国の「公教育」としての社会教育(成人教育)のありようをともに学びたいと思います。

<授業計画及び準備学習>
第1回 ガイダンス「社会教育とは何かー現代社会との関係」
第2回 人間にとって学習とは何か(人間の本性・学習・社会教育)
第3回 社会教育とは何か(その1)「身近にある社会教育ー学校教育との違い」
第4回 社会教育とは何か(その2)「社会教育の歴史、概念、体系」
第5回 社会教育とは何か(その3)「諸外国の状況、歴史」
第6回 社会教育とは何か(その4)「ユネスコの『学習権宣言』に学ぶ」
第7回 施設見学レポート(平和博物館その1)
第8回 施設見学レポート(平和博物館その2)
第9回 施設見学レポート(平和博物館その3)
第10回 施設見学レポート(その他の社会教育施設その1)
第11回 施設見学レポート(その他の社会教育施設その2)
第12回 日本の社会教育実践から学ぶ「戦後の社会教育実践」
第13回 現代社会教育の課題(その1)「社会教育の公共性、法律、制度、行財政」
第14回 現代社会教育の課題(その2)「施設、職員、運営、学習課題、指導者等」
第15回 21世紀の社会教育を展望する「世界の動き、国際人権規約、学習権宣言、男女平等条約、
     子どもの権利条約等」

<成績評価方法及び水準>
 期末レポートで評価し、60点以上の者を合格とする。レポートは、授業の理解度、個人の考え・意見を重視する。毎授業ごとの感想文、見学・調査の発表、宿題も考慮する。試験は実施しない。

<教科書>
  「現代教育基礎論」(酒井書店/橋本太朗編著)、「表現・文化活動の社会教育学」(畑潤・草野滋之編/学文社)、「ユネスコ学習権宣言と基本的人権」(藤田秀雄編著/教育史料出版会)

<参考書>
 授業中に随時紹介します。

<オフィスアワー>
 土曜日の授業終了後、午後2時30分〜3時

<学生へのメッセージ>
 毎回レジュメは作成しますが、指定した教科書は購入してください。半年間ですが、「出会い」を大切にしたいと思います。 そういう機会には、ぜひ積極的に参加してください。

<備考>
 教員名簿には、自宅の電話、FAX、メールアドレスが記載されていると思いますので、気軽にご連絡ください。

 

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