2011年度工学院大学 教職課程科目

工業教育の研究A(Study of Industrial Education A)[9201]

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4単位
内田 徹 非常勤講師
斉藤 武雄 非常勤講師

最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
本授業は、今日の工業高校の課題の本質を見通し、工業科教員の仕事の全体像を把握するために次の4つを目標とする。
1.旧学校教育法第41条に照らして、工業高校の意義を明確にできる。
2.日本の職業・労働・技術の現実の世界に対する教育学的なものの見方を養うことができる。
3.代表的な高校工業教育の実践の検討を通して、質の高い指導案を作成するための手だてを身につける。
4.工業科教員の困難さと、やりがいを見出すことができる。

<授業計画及び準備学習>
第1回:ガイダンス
第2回:工業高校ってどんな学校?―工業高校の調べ学習・報告
第3回:工業高校ってどんな学校?―諸外国の技術・職業教育
第4回:高校とは何か、工業高校は不要か?―学校教育法上の工業高校の位置づけとその意義
第5回:工業高校の危機(1)―工業高校の縮小再編問題
第6回:工業高校の危機(2)―工業高校の専門性をめぐって
第7回:戦後教育改革の教育理念―戦後教育とは何か
第8回:戦後教育改革における義務教育制度―年齢主義と課程主義
第9回:戦後教育改革における高等学校―高校教育の目的の二重性
第10回:戦後教育改革における学校制度体系―6・3・3・4制の接続関係
第11回:高校工業教育の歴史的役割―工業高校に対する歴史的、社会的、財政的役割
第12回:新自由主義の台頭と工業高校―高校工業教育の形骸化を進めるレトリック
第13回:高校工業教育の創造―旧学校教育法第41条の実現を図る教育実践の必要性
第14回:職業教育の歴史と制度
第15回:前半まとめ
第16回:後半ガイダンス
第17回:技術・労働の教育に潜在している教育力の発見1―工業高校の学校づくり
第18回:技術・労働の教育に潜在している教育力の発見2―実験・実習の教育力
第19回:高校工業教育実践づくりの視点1―教材論
第20回:高校工業教育実践づくりの視点2―学習指導案をどうつくるか
第21回:高校工業教育実践を知る1―教育課程基準の検討
第22回:高校工業教育実践を知る2―学ぶ喜びをつくる
第23回:工業高校ですぐに使える教材をつくろう1
第24回:工業高校ですぐに使える教材をつくろう2
第25回:学習指導案作成1―「時間がかかる」ではなく「時間をかける」
第26回:模擬授業1
第27回:学習指導案作成2―楽しくてわかる授業をめざして
第28回:模擬授業2
第29回:卒業生は工業高校をどうみているか
弟30回:後半まとめ

<成績評価方法及び水準>
1.授業への参加(25%)、2.発表(50%)、3.個人レポート(25%)によって工業科教員として必要な力量が形成されているかを総合的に判定する。

<教科書>
斉藤武雄・田中喜美・依田有弘編著『工業高校の挑戦―高校教育再生への道―』学文社

<オフィスアワー>
授業時の前後約1時間。

 

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