2011年度工学院大学 教職課程科目
○教育原論(Principles of Education)[9014]
4単位 久保田 英助 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 前期は、理念・歴史・思想といった視点から、後期は、社会的・制度的・経営的側面から、教育に関する学問的な基礎を固めることを目標とする。同時に、現代教育をめぐる事象や問題をとりあげ、プレゼンテーションやディベートを行う。それによって、個人的な体験を越えて教育について分析しながら、自分なりの教育観を確立する。具体的には、1)公教育制度の成立過程を、「教育の誕生」「子どもの誕生」という視点からたどる。その背景にある近代教育思想教育についても学ぶ。2)学校教育について、学校と学級の経営、教育評価、教師、学校教育制度の改革、現代社会における学校の実際と機能、といった視点から学ぶ。
- <授業計画及び準備学習>
- <授業計画>
前期 [第 1回] 教育を学ぶことの意味(1)〜教育の理念・歴史・思想 [第 2回] 教育を学ぶことの意味(2)〜「教育学」が捉える領域 [第 3回] 教育の歴史(1)〜教育の誕生 [第 4回] 教育の歴史(2)〜子どもの誕生 [第 5回] 教育の歴史(3)〜ルネッサンス・宗教改革 [第 6回] 公教育制度の確立:その思想家たち(1)〜コメニウス、ルソー、ペスタロッチ [第 7回] 公教育制度の確立:その思想家たち(2)〜デューイ、イリイチ [第 8回] 日本の教育の歴史(1)〜公教育制度の構築と教育勅語 [第 9回] 日本の教育の歴史(2)〜大正新教育から戦時教育へ [第10回] 日本の教育の歴史(3)〜戦後教育改革 [第11回] 日本の教育の歴史(4)〜現代の教育:教育基本法改正をめぐって [第12回] 人間の発達(1)〜《オオカミに育てられた子ども》とは何か [第13回] 人間の発達(2)〜生涯にわたって発達する人間 [第14回] 教育論文を書く〜教育の歴史・思想を踏まえ、自らの教育観をまとめる [第15回] 前期の復習:教育論文の添削を含む
後期 [第16回] 教師とは(1)〜教師の役割:プレゼンテーションの実践 [第17回] 教師とは(2)〜求められる教師像:教員評価の観点から [第18回] 教師とは(3)〜学力を高める教師:学力・学習意欲低下問題 [第19回] 現代子ども論(1)〜子どもを取り巻く環境、子どもの権利条約 [第20回] 現代子ども論(2)〜子どもをめぐる新しい問題 [第21回] 学校と学級の経営(1)〜学級崩壊の実態と背景 [第22回] 学校と学級の経営(2)〜学級経営の技術 [第23回] 学校と学級の経営(2)〜校則と規範 [第24回] 教育評価(1)〜学校における教育評価の実際、教育評価の課題 [第25回] 教育評価(2)〜これからの教育評価法 [第26回] 教育行政・制度論(1)〜教育行政の組織と運営 [第27回] 教育行政・制度論(2)〜教育制度改革の課題と方向性 [第28回] グローバル時代における教育〜多文化共生教育の構想 [第29回] ジェンダーと教育〜危機にある子どもの性 [第30回] 全体の復習〜テーマを定めディベートを行う 最終テスト
- <成績評価方法及び水準>
- (1)論文評価 10%
(2)プレゼンテーション評価 20% (3)ディベートへの参加の程度 20% (4)最終試験 50%
- <教科書>
- なし
- <参考書>
- 田嶋一 他『新版 やさしい教育原理』有斐閣アルマ、2007年
- <オフィスアワー>
- 授業時間中のみ
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