2011年度工学院大学 第2部建築学科

西洋建築史(History of Western Architecture)[5751]

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2単位
中島 智章 准教授  
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最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 西洋は「建築」という概念のふるさとです。その歴史について、各時代の装飾やデザインの特徴のみならず、どのような人々がどのような状況下でどのような意図を持ちどのような建築を建設していったか、多角的に学びます。
 授業は2段階に分けて行います。第1段階で教科書的な基本事項を説明し、第2段階では、代表的な建築のみならず教科書に載っていないような建築も含めて2、3棟を選んで詳細に解説します。
 最低限の達成目標として次の3点を挙げます。

1) 古典主義建築のオーダー(円柱の様式)の理解
2) 教会堂建築の各形式(バシリカ式と集中式)の理解
3) 古代から近代初頭までの各建築様式の特徴の理解

<授業計画及び準備学習>
1. 序+α−「建築」の語源+オリエント世界の建築
2. 古代1−ギリシア・ローマの建築
3. 古代2−古典の継承と消失
4. 中世1−カテドラルの時代
5. 中世2−都市文明の勃興
6. 戦争の建築−垂直式防御と稜堡式築城術
7. ルネサンス1−古典主義の誕生
8. ルネサンス2−百花繚乱の建築家たち
9. ルネサンス3−新旧の様式の相克
10. バロック1−反宗教改革の建築
11. バロック2−イタリアとフランス
12. バロック3−絶対王政の建築
13. 新古典主義−古典古代との決別
14. その他
15. 成績評価

<成績評価方法及び水準>
 定期試験で最終成績を評価し、その得点が60点以上の者に単位を認定します。また、定期試験の得点が50点以上60点未満の者には家庭学習60時間分に相当するレポート(下記参照)を課し、それを提出した者に60点を付与して単位取得を認めます。

レポート内容
 拙著『図説パリ 名建築でめぐる旅』(河出書房新社、2008年)のpp.9〜99(図版キャプションは除く)を自筆でB5判ノートに書き写すこと。縦書きでも横書きでもよい。繰り返すが、あくまで自筆で行うこと。いうまでもないが、ワープロやコピーの使用は認めない。これは一種の「写経」による学習である。

<教科書>
グルッポ7:『図説 西洋建築史』、彰国社、東京、2005年。

<参考書>
日本建築学会編:『三訂版 西洋建築史図集』、彰国社、東京、1990年。
鈴木博之編:『図説年表 西洋建築の様式』、彰国社、東京、1998年。
中島智章:『図説パリ 名建築でめぐる旅』、河出書房新社、2008年。

<オフィスアワー>
授業の前後

<学生へのメッセージ>
 学士の学位を持って建築に携わるものとして恥ずかしくない知識は得てほしいですが、昔の人がどのように建築物を建てたのかを学ぶことにより、彼らの苦労を身近なものとして感じてくれると幸いです。
 なお、講義参加にあたり、最低限、次の2原則の遵守を求めます。

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講義の掟2ヶ条
1)質問など講義に関係のあることを除いて
  一切声を発してはなりません。
2)健康上の理由などやむをえぬ場合を除き
  退室は全く認められません。
  入室と退室を繰り返すなどは言語道断であります。

<備考>
授業毎にレジュメを使用します。
その際、キューポートより各回レジュメを必ずダウンロードすること(PDF)。

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~dt13029/

 

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