2011年度工学院大学 第2部建築学科
建築施工(Construction Process)[5655]
2単位 田村 雅紀 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 建築物のライフサイクルを通じて,作り手・使い手への安全・安心を与え,周辺環境や社会的状況に対応する建築物を実現するうえで,建築工事の果たす役割は極めて大きい。ここでは,建築物の設計,製造・施工,使用,維持管理,解体・再資源化等のライフサイクル全体を見据えた上で,施工段階を中心とした法規・制度・生産行為の仕組み,建築材料の役割,施工の技術および環境影響について理解することを目標とする。
- <授業計画及び準備学習>
- 以下により講義を実施する。なお,講義の準備学習として,授業テキストの内容の事前確認,授業後のレポートを実施する。
1.計画段階−建築工事に関わる法規・倫理 2.計画段階−建築工事に関わるライフサイクルと環境影響の考え方 3.計画段階−建築工事の計画・実践 4.計画段階−東京都の建築工事計画 5.工事段階−敷地・地盤調査 6.工事段階−仮設・山留工事 7.工事段階−地業・基礎工事 8.工事段階−鉄筋コンクリート工事(1) 工事の要求性能とプロセス 9.工事段階−鉄筋コンクリート工事(2) 型枠・鉄筋工事 10.工事段階−鉄筋コンクリート工事(3) コンクリートの調合設計・製造・物性 12.工事段階−鉄骨工事・外装材施工 11.保全段階−鉄筋コンクリート工事(4) 維持管理・補修補強・改修 13.処理段階−解体工事・リサイクル・リユース 14.処理段階−最終処分 15.学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 平常点(出席,レポートなど)と最終課題の成績により評価する。
- <教科書>
- 講義用簡易製本テキスト(生協にて販売)
- <参考書>
- 「ベーシック建築材料」,彰国社,2010 →建築学部1年生「建築材料(必修)」にて標準使用
「マテリアル・デザイン2009」,彰国社,2009
- <オフィスアワー>
- 授業後2時間 またはメールで相談してください
- <学生へのメッセージ>
- 日頃使っている建築が「建築工事」という大きなハードルを乗り越えて,今現在,使用が可能になっているという意識をもち講義に臨んでください。
- <参考ホームページアドレス>
- http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~dt40009/tamura/index.html
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