2011年度工学院大学 第2部建築学科
構造力学II(Structural Mechanics II)[4753]
2単位 近藤 龍哉 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 不静定構造物の構造解析の基礎を学習する。力のつり合い条件に加えて変形の連続性も注視する構造解析法の原理・原則を学ぶ。
応力度、歪度、フックの法則、平面保持の仮定などを理解して、断面2次モーメントなどの断面諸係数の計算が出来て、梁の変形、不静定梁の応力解析、オイラー座屈などの基礎的構造解析法の理解を目的とする。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 吊り床構造の構造設計その1(垂直応力度、垂直歪度、ヤング率、フックの法則)
2. 吊り床構造の構造解析その2(力のつり合い、鉛直ひずみエネルギーと外力仕事) 3. 細い柱と太い柱の強度比べその1(平面保持の仮定、断面2次モーメント、縁応力度、断面係数) 4. 細い柱と太い柱の強度比べその2(変形の連続性と荷重分担、曲げ剛性) 5. 傾斜地に建つ建物の柱の設計・長い柱と短い柱(荷重分担、曲げ剛性) 6. 丸太橋の構造解析(境界条件、曲げひずみエネルギーと外力仕事) 7. 連続梁の構造解析その1(たわみ角法への導入) 8. 連続梁の構造解析その2(たわみ角法の利用、モーメントの分担率、到達モーメント) 9. マトリックス法の基礎(剛性マトリックス、行列式・安定と不安定) 10. 柱の軸力に対する構造設計(中心圧縮材の座屈、座屈荷重、断面2次半径、細長比) 11. 超高層ビルの悲劇(座屈長さと境界条件) 12. 鉄骨型鋼ウエブの設計法(せん断応力度とその分布) 13. 色々な不静定構造物の構造解析法の再考 14. 有名建築物を構造的に観察してみよう 15. 学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 期末試験で評価する。期末試験結果が60点以上で合格とする。
- <教科書>
- 構造力学2に関わる資料をまとめた冊子を配布する。配布は電子教材の配布(キューポート)で行う。
- <参考書>
- 「構造力学」と題する諸本を参考書として用いることを勧める。加えて、「建築構造ポケットブック」共立出版の携帯を勧める。
- <オフィスアワー>
- 期末試験前に設ける他はメールで都合の調整をした後に質問に答える。
なお、毎回の講義後にも質問に答える。
- <学生へのメッセージ>
- 構造力学は継続的な学習によって修得できる科目であるから、毎回の講義の前後の予習・復習を行うことが重要です。また、力学は学生の時にしか学べません。今、やっておけば、建築士受験時に慌てないで済みます。
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