2011年度工学院大学 第2部機械システムデザイン学科

金属材料工学(Materials Engineering)[5G71]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
菱田 博俊 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
土、石、(青)銅を経て、現在は鉄器時代であり、将来も鉄器時代が続くと思われる。これは、地球の構成元素で鉄が最も多いからであると共に、鉄が安価で使い易いからである。一方では、大量生産型の鉄鋼プロセスは、小ロット多品種の現代にそぐわなくなりつつあり、岐路に直面している。こういった金属材料の現状を踏まえつつ、金属に関して基本的な学習をする。
再履修である事と、第2部である事につき、専門的な深堀した講義というよりは、一般常識的な卑近な講義をしたいと思う。

JABEE学習目標:(A)○(B)○(C)○(G)○

金属材料の専門家と話をする時に、彼らが用いる単語の意味ぐらいを理解し、会話できる様にする。
金属材料学の初級コース。
原子と元素の違い、主な元素の特徴、金属結晶の特徴を知る。
引張試験チャートの読み方を理解し、材料特性値について知る。
二元合金系平衡状態図を読める様にする。
幾つかの金属材料について基本知識を得る。

<授業計画及び準備学習>
初回に単位取得に関係する講義運営システムの説明と一般的な諸注意をするので、必ず出席して下さい。万一欠席した場合には、必ず友人等に内容を確認しておく事。
全15回(内、1回は試験、1回は試験解説に当てる)。
毎回開始時10分程度で、プリントを用いた事前の頭の整理作業を行う。
毎回終了時10分程度で、感性工学体験を行う。

1.導入と地球創成と元素誕生
2.金属と電子
3.鉄鋼のプロセスと特性
4.アルミ、銅、その他の金属
5.電磁特性、音響特性、良加工性に関する体験談(?)
6.実際の塑性加工の体験談(?)
準備学習は、教科書を可能な範囲で予習する事。

周辺知識を補強しながら、教科書に沿って講義を進める。
※順番は入れ替える。
※一部を取り扱わない頁もある。

<成績評価方法及び水準>
事前の整理作業と感性工学体験に対して演習点を与える。
試験点と演習点の合計点で評価する。

<教科書>
渡辺義見他3名:図でよくわかる機械材料学、コロナ社。

<参考書>
特に定めないが、例えば=佐々木雅人:機械材料入門、理工学社。

<オフィスアワー>
金曜15:00〜19:20。
メールでも随時対応する。

<学生へのメッセージ>
身の周りの金属に興味を持って下さい。
かつて鉄鋼製造現場にいたので、なるべく生々しい現実の世界の話をしたいと思います。元素見本や原子創成の秘密TVR等、この講義でしか見られない物がありますので、お楽しみに!

<参考ホームページアドレス>
http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/8274/akio9.htm

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2011 Kogakuin University. All Rights Reserved.