2011年度工学院大学 第2部機械システムデザイン学科

機械力学(Dynamics of Machinery)[4G73]

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2単位
松本 宏行 非常勤講師

最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
「機械の力学」において現象の物理的意味を考える力を養成し、
演習問題を通じて、機械力学の基礎を身につける。

以下に具体的な目標を示す。
(1)機械力学で重要な運動方程式を自らの力で立てられる実力を身につける。
(2)ピストンークランク機構の理解、慣性力について考察できる
(3)回転系の力学において重要な慣性モーメント、つりあい、危険速度を理解する
(4)振動学の基礎を理解する。
(5)マルチボディダイナミックス(多体動力学)の基礎を理解する


(前提となる基礎知識と習得後の展開)
前提として、力学の基礎は復習しておくこと。
習得後において、振動の分野はもとより、多くの機械の力学を支配する
運動方程式を実践的に取り扱える実力を身につけていく。

<授業計画及び準備学習>
1.[ガイダンス]機械の力学について
2.[運動方程式]ニュートンの運動法則、ダランベールの原理
3.[運動量と力積]運動量保存則
4.[回転系の力学]慣性モーメント、角運動量保存則、剛体の平面運動
5.[往復機械の動力学]ピストンークランク機構について
6.[多列型機関]直列4気筒、V型、水平対向のつりあい、クラッチについて
7.[回転機械のつりあい]不つりあい、つりあいの条件
8.[回転機械のねじり運動]危険速度
9.[回転機械のねじり運動2]歯車伝動軸について、「等価」という考え方について
10.[1自由度系の振動1]調和振動、周期、固有振動数について
11.[1自由度系の振動2]減衰振動、減衰比、対数減衰率など
12.[1自由度系の振動3]強制振動、共振とは、振動対策について
13.[応用1]マルチボディダイナミックス(多体動力学)について
14.[応用2]マルチボディダイナミックスの解析事例
15.[学習成果の確認(試験)]試験を行う

<成績評価方法及び水準>
授業時の毎回の課題60%、定期試験40%とし、
60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
配布資料、そのほか参考資料などは適宜授業時において紹介する

<参考書>
三浦 宏文,機械力学―機構・運動・力学,朝倉書店
吉沢 正紹 , 薮野 浩司 , 大石 久己, 曄道 佳明,機械力学、朝倉書店
長松昭男,機械の力学,朝倉書店
など

<オフィスアワー>
授業開始前および終了後に質問を受け付ける。
これ以外の質問は、以下のメールアドレスまで。
matsu@iot.ac.jp
ただし、メールのタイトルに
必ず「工学院大学」を明記しておくこと。

<学生へのメッセージ>
様々な機械の運動を支配している運動方程式の理解、
そして自身の力で式を導出し、解を考察できる実力を
身につけてほしい。

 

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