2011年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科

哲学とは何か(What is Philosophy)[4A01]

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2単位
真達 大輔 非常勤講師

最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 授業の大きなねらいとしては哲学史の知識を教養として身に付けること、抽象的思考の力を鍛えること、そして我々自身について考えることである。
 具体的には、ニーチェとハイデガーの哲学を取り上げるが、単に二人の哲学を紹介するにとどまるのではなく、それらを通じて西洋哲学全体への見通しを立てる。更に、それらを単なる知識として暗記するのではなく、我々が知らず知らずの内に行っている考え方、あり方を暴くことを通して、我々自身の自己理解を深めいく。
 また授業のほぼ毎回にわたって、何らかの文章を書いてもらう時間を取る。言葉を聞き、読み、それについての自分の考えを書き出してみることで、文章力の向上と、考える習慣の習得を期待したい。

<授業計画及び準備学習>
第1回  イントロダクション
第2回  ニーチェ1 プラトン主義批判
第3回  ニーチェ2 生きることの本質
第4回  ニーチェ3 「真理」とは何か?
第5回  ニーチェ4 道徳の捏造
第6回  ニーチェ5 「神は死んだ」
第7回  ニーチェ6 「超人」と「永遠回帰」
第8回  ハイデガー1 「存在すること」と「存在するもの」
第9回  ハイデガー2 哲学の出発点としての「私」
第10回  ハイデガー3 世界の内に「住む」ということ
第11回  ハイデガー4 他者と共にあるということ
第12回  ハイデガー5 日常の中の人間のあり方
第13回  ハイデガー6 死の意味
第14回  まとめ
第15回 学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
学期末に筆記試験を行い、60点以上を合格として単位を認定する。

<教科書>
特に指定しない。
授業の中で資料を配布する。資料は多いので、紛失しないよう整理して保管すること。

<参考書>
その都度、授業の中で紹介する。

<オフィスアワー>
 授業終了後に教室または講師室にて。気軽に声をかけて下さい。
 なお、授業中でも質問等は多いに歓迎します。一人一人の疑問・感想を教室全体に投げかけることは、お互いの理解を深めることにもなります。

<学生へのメッセージ>
 哲学は必ずしもわかりやすい学問ではないかもしれませんが、根源的なテーマについて一つ一つじっくり考えていく知的快楽があります。皆さんと「哲学」する楽しさを共有したいと思いますので、哲学に関して予備知識のある人も、ない人も積極的な参加を期待します。

 

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