2011年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科

芸術と社会B(Art and Its Social Aspects B)[4159]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
梅津 紀雄 非常勤講師

最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
【授業のねらい】
 この授業ではオペラとバレエを軸として音楽劇について幅広く検討します。その際、歌舞伎などの日本の音楽劇についても合わせて検討したいと思います。
【達成目標】
 実際に多くの作品の視聴を通じて1)オペラ・バレエなど音楽劇について基礎的な知識を身につけ、2)それらが社会と様々な相関関係を切り結びつつ存在してきたありようを具体的に学び、3)その際に参照される様々な概念についても一定の認識を身につけることです。

<授業計画及び準備学習>
1. シラバス確認、ガイダンス
 準備学習: シラバスを確認しておく
2. オペラの誕生
 準備学習: オペラについて事典などで調べておく
3. 宮廷バレエ
 準備学習: バレエについて事典などで調べておく
4. オペラ・ブッファとジング・シュピール(1)
 準備学習: オペラ・ブッファの代表作のあらすじを確認しておく
5. オペラ・ブッファとジング・シュピール(2)
 準備学習: ジング・シュピールの代表作のあらすじを確認しておく
6. ロマンティック・バレエ
 準備学習: ロマンティック・バレエの代表作のあらすじを確認しておく
7. オペラとナショナリズム(1)
 準備学習: ロマン主義について事典などで調べておく
8. オペラとナショナリズム(2)
 準備学習: ナショナリズムについて事典などで調べておく
9. オペラとオリエンタリズム
 準備学習: オリエンタリズムについて事典などで調べておく
10. クラシック・バレエ
 準備学習: 古典バレエの代表作のあらすじを確認しておく
11. ロシア・バレエ団
 準備学習: ディアギレフやロシア・バレエ団について事典などで調べておく
12. 20世紀オペラ
 準備学習: 20世紀オペラの代表作のあらすじを確認しておく
13. オペレッタ
 準備学習: オペレッタの代表作のあらすじを確認しておく
14. 日本の音楽劇
 準備学習: 歌舞伎や能楽、文楽の音楽的特質について事典などで調べておく
15. まとめ、期末試験
 準備学習: 前回までの総復習を行う

 以上はあくまで予定です。
 準備学習と復習においてはプリントの通読が柱となります。個別に指示がなくとも、配布物は必ず通読してください。

<成績評価方法及び水準>
 成績は、平常点40%、教場レポート60%の配分で評価します。
 原則毎回感想や意見をレスポンスカードに書いて提出していただき、それにより平常点をつけます。出席するだけでは平常点は得られません。聞いていない人、感想や意見がない人には平常点はありません。
 教場レポートは試験期間に教室でレポートを書いていただくものです。毎回のレスポンスカードの積み重ねがよいレポートに結実します。
 なお、授業態度によっては試験の結果にかかわらず、単位を認定しません。

<教科書>
特に使用しません。毎回プリントを配布します。

<参考書>
・岡田暁生『オペラの運命―十九世紀を魅了した「一夜の夢」』中公新書
・西村理監修『もう一度学びたいオペラ』西東社
・鈴木晶『バレエの魔力』講談社新書
その他、講義中に指示します。

<オフィスアワー>
授業開始前・終了後、教室または兼任講師室で。なお、単位に関する個別の交渉には応じません。

<学生へのメッセージ>
私たちには、様々な意味での「他者」が存在します。すなわち、過去の人々、(民族や文化の異なる)外国、日本の異なる地域、異なる社会階層や異なる性(異性)の人々など、何らかの点で私たち一人一人とは異なる人々がいます。こうした「他者」に対する想像力を鍛えることも、総合文化科目の目的の一つと言えます。それを通じて、まだまだ自分にとって未知の世界があり、その未知の世界の人々には別の価値観があることを実感として身につけておくことも、この授業の目的にしたいと思います。

 

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