2011年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科

生物学基礎論(Introduction to Biology)[1168]

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2単位
山本 和俊 非常勤講師

最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
生物学は人間の生活に直接関係する農学、水産学および医学等の実学の基礎となる生命科学であるため、この講義は、単なる一般教育科目としてではなく、現実の生活に寄与できるものとしたい。生物のからだは細胞を基本単位としているので、細胞の話を避けることはできない。そのため、細胞の構造と機能、また、その細胞内の核に存在する遺伝子であるDNAに基づくタンパク合成に関連した講義を前半に行う。さらに、遺伝子に関する講義の延長として「がん」の話も加える。後半はホルモンに関する内分泌学の講義を行う。

<授業計画及び準備学習>
1. 序論(授業ガイダンス、生物学を学ぶ理由、生物学の歴史、生物学の分科などについて)
2. 細胞の構造とはたらき(細胞の発見、細胞のサイズ、細胞の構造とはたらき、細胞小器官について)
3. 細胞分裂(無糸分裂、有糸分裂、体細胞分裂、減数分裂などについて)
4. DNAの構造とRNAの構造およびDNAの複製について
5. タンパク合成(DNAの転写、RNAの翻訳)について
6. がん1(癌の種類と発癌物質)
7. がん2(意味を狂わす突然変異、レトロウィルス、分子生物学のセントラルドグマ)
8. 内分泌学序論(内分泌現象の意義と特徴)
9. 内分泌器官とホルモン
10. 脳下垂体ホルモン−プロラクチンについて
11. 精巣のホルモンについて
12. 卵巣のホルモンについて
13. 胎盤のホルモンについて
14. ストレスとホルモンについて
15. 学習成果の確認として定期試験期間中に試験を行なう

準備学習:高校生物学の参考書等を復習したり、授業での配布プリントを読んでおくことが重要。

<成績評価方法及び水準>
出席は特に成績評価の対象としていない。ただ1回だけの定期試験で成績評価するので注意されたい。60点以上の評価点を合格とし、それ以下は不可となる。

<教科書>
適した教科書が特にないため、プリントを作成し授業中に配付する。

<参考書>
高校生物参考書、「細胞の分子生物学」監修: 中村桂子、松原謙一(教育社)、「生命をあやつるホルモン」日本比較内分泌学会編(ブルーバックス/講談社)など。

<オフィスアワー>
授業の前後に12階講師室にいる。

<学生へのメッセージ>
普通に授業に出て、配付されたプリントをもとに勉強していれば、単位を落とすことはない。定期試験に関しては、授業の最終日に話す。また、工学院大学ホームページ上の試験情報を参照されたい。2010年度の試験結果は、137名の受験者中、秀(S)(90-100点)が25.5%、優(A)(80-89点)が33.6%、良(B)(70-79点)が26.3%、可(C)(60-69点)が5.8%、不可(F)(59点以下)(不合格)が8.8%であり、受験者の91.2%が合格者であった。

<備考>
就職が内定しいる学生であっても、授業にほとんど出席もせず、そのため試験が全くできなかった場合、特別措置を講じることはしないので注意されたい。

 

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