2011年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

デジタル信号処理(Digital Signal Processing)[1D09]

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2単位
篠原 克幸 教授  
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最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
視覚信号,音声信号などアナログ信号は自然界に存在し,われわれの生活に重要な情報を提供する.デジタル信号処理は,このアナログ信号を標本化定理に基づきデジタル信号に変換し,この信号の畳込み演算,高速フーリエ変換,Wavelet変換など代数演算(加減乗除)で処理する方式であり,極めて広範囲な分野で必須な技術となっている.講義では,デジタル信号処理の基本的考え方,種々の分野への応用を解説する.
達成目標は,信号の標本化と量子化,畳み込みとインパルス応答,周波数応答.デジタルフィルタの構成法,画像信号解析などを通し,信号処理の考え方,基本演算法を身につける.

<授業計画及び準備学習>

 準備学習  
  線形システム論を受講していることが望ましい。

【1】標本化と量子化
 1) アナログ信号とは、デジタル信号とは
 2) 信号の標本化と完全再生の条件

【2】信号の周波数特性とデジタル化
 6) 周波数とは、なぜ時間領域の信号を周波数領域へ変換するのか?
 7) 信号の周波数領域への変換(フーリエ変換)
 8) フーリエ変換とスペクトル
 9) 信号の周波数特性、帯域制限とエリアシング
 10) 標本化信号の量子化(量子化二乗誤差最小の考え方:最適量子化)
 11) 量子化信号の符号化と理解度チェック 

  
【3】 画像信号とデジタルフィルタ

 12) システムのインパルス応答とZ変換
 13)  伝達関数
 14) 画像の輪郭と微分フィルタ
 15) フィルタの周波数特性


<成績評価方法及び水準>
 講義の理解度チェック演習(レポート課題および演習)を50点,定期試験を50点に換算し,レポート課題30点以上、定期試験35点以上を合格とする。

<教科書>
<教科書>
プリント (2から3週間ごとに配布:レポート課題を含む)

<参考書>
<参考書>
「デジタル信号処理」 貴家 仁志著(昭晃堂)
「デジタル信号処理」 電子情報通信学会編(コロナ社)
「デジタル信号処理」 辻井重男,久保田 一(オーム社

<オフィスアワー>

水曜日を除く月曜日から金曜日の10時から6時

<学生へのメッセージ>
<学生へのメッセージ>
 2から3回の講義内容をレポート課題にします。必要な知識とともに講義内容整理して,必ず提出してください。
予習は,講義中に「次回は何々」と講義の中心テーマを提示しますので,参考書等で概要を調べてください

 

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