2011年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科
○データ構造とアルゴリズム(Data Structure and Algorithm)[5121]
2単位 田中 輝雄 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- プログラムを作るときに必要になるのは,取り扱うデータに構造を与えること,および,それを取り扱う手順,すなわちアルゴリズムです.本講義では,問題をどう解くかという観点から,いわばトップ・ダウンにソフトウェアを眺めていきます.
- <授業計画及び準備学習>
- 1.アルゴリズムとは何か:定義,表現(文章,擬似コード,フローチャート,プログラム),時間計算量と領域計算量
2.アルゴリズムと計算量:漸近評価,最大計算量と平均計算量,基本的なアルゴリズム 3.ソーティング:順序関係,ソートとは,内部ソートと外部ソート,安定性,計算量の下限,選択ソート,バブルソート 4.ソーティング:クイックソート,マージソート,挿入ソート 5.最大公約数,最小公倍数,ユークリッドの互除法 6.探索:線形探索,二分探索,文字列の探索 7.基本的なデータ構造:基本データ構造,問題向きデータ構造,論理構造とその表現,リスト,リストの作成 8.基本的なデータ構造:リストの操作,双方向リスト 9.基本的なデータ構造:スタック,キュー 10.基本的なデータ構造:木,木の用語,木の走査,2分木 11.基本的なデータ構造:2分木の表現,一般の木の表現,木への操作,ヒープソート 12.基本的なデータ構造:ハッシュ,ハッシュ値,ハッシュの利用,改ざん検出 13.基本的なデータ構造:グラフ,グラフの用語,部分グラフ 14.基本的なデータ構造:グラフの表現,隣接行列,接続行列,グラフの探索,最短路問題 15.学習成果の評価(学期末試験) 余裕があれば,ハノイの塔,8クイーン問題,ナップザック問題などについても触れる.
- <成績評価方法及び水準>
- 原則として定期試験で評価し,60点以上のものに単位を認める.ただし,欠席が少なく試験の点数がわずかに60点に足りない場合はレポート提出を認め,レポート内容が単位認定相当と判断される場合には最終成績を60点とする.
- <オフィスアワー>
- 水曜日15時から18時.必要があればいつでもteru@cc.kogakuin.ac.jpに連絡してください.
- <学生へのメッセージ>
- 講義内で,簡単なプログラミングの演習を行う予定です.
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