2011年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科
○Engineering Clinic Program IB[5376]
2単位 山名 徹 特任教授 [ 教員業績 JP EN ] 堀内 邦雄 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 中山 良一 特別専任教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 「モノづくり」の具体的な課題解決プロセスを製作体験する。設定された課題に対し、仕様の分析、
目標や解決すべき課題、デザイン仕様設定などの手法を学び、チーム活動で実際に「モノづくり」を 体験する。チーム活動を通して経費や日程管理、加工法習得、プロジェクトの文書化とプレゼンテー ションによる製作物のコンペを行い、技術者として必要な創造的かつ最適な課題解決策を得るための 基礎を学び、エンジニアリングデザイン能力を養う。 以下に具体的な達成目標を示す。 1.設定課題解決のために必要とするプロセスを学び解決策を創案できること。 2.創案をスケッチやCADを用いて他人が理解できるイメージ、構想図として表現できること。 3.要求を満たす強度計算と材料選定を行い、部品と組立図の設計が出来ること。 4.チーム活動の役割分担と協調行動や、経費と日程管理などのチームマネジメントができること。 5.モノの製作に必要な加工機器や工具の使用法を習得し、図面に従った加工製作ができること。 6.安全と5S(整理、整頓、清潔、清掃、躾)を理解し、自ら実行できること。 7.プロジェクト報告書を作成、パワーポイント資料作成によるプレゼンテーションができること。 8.プレゼンとコンペの結果から多様な考えを学び、次につなげる柔軟な思考を身につけること。 当授業は、E.D.M.D.と連携しており、課題解決プロセスとマネジメント詳細の学習についてはE.D.M.D. を履修することが望ましい。また、製作品の検証と改良案の策定は次年度のECP2Aにて行う。 (JABEE学習・教育目標) 「国際工学プログラム」 (C)基礎工学、専門工学知識(F)デザイン能力とチームワーク力の習得◎ JABEE基準1の(1)の知識・能力:(c)(d)の(2)a)b)c)d) (g) (h):◎ (f):○
- <授業計画及び準備学習>
- 1.ガイダンス、デザインプロセス、プロジェクト目的の講義、個人創案(アイディア出し)検討
9/9 15-003教室 予習:シラバスをしっかり読む 復習:課題の確認とアイディア出し 2.課題の再定義、デザイン目標の講義、班毎にプロジェクト概要、目的、課題再定義、目標企画立案 9/16 15-003教室 予習:個人創案のまとめ 復習:課題内容を再定義してまとめる 3.課題解決手順(ロジックツリー)と日程ついて講義、チーム企画と、ロジックツリー日程計画の立案 9/30 15-003教室(個人創案提出) 予習:チーム創案検討 復習:ロジックツリー日程計画のまとめ 4.報告書PPT作成法、メカニズム、安全5Sの講義、チーム創案のまとめとCAD構想図作成 10/14 15-003 予習:設計仕様の構想を立てる 復習:CAD構想図をまとめる 5.部材購入費用処理法説明、1〜4のまとめ見直し、強度計算、CAD部品図作成、購入材料検討 10/21 15-003教室 予習:部品、材料構成を検討する 復習:CAD部品図をまとめる 6.課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行(*この日迄に部材購入の事) 10/28 犬目1-301 予習:材料購入をする 復習:安全と5Sの再確認 7.課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行 11/4 犬目1-301 予習:不足部品の確認と購入 復習:ロジックツリー日程表見直し 8.課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行 11/11 犬目1-301 予習:製作手順の検討 復習:日程進捗確認 9.課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行 11/18 犬目1-301 予習:作業分担の検討 復習:設計変更内容検討 10.課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行 11/25 犬目1-301 予習:追加部品検討 復習:CAD設計変更 11.課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行 12/2 犬目1-301 予習:追加部品購入 復習:日程進捗補正 12.課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行 12/9 犬目1-101&301 予習:挽回計画検討 復習:遅れ挽回 13.製作物の仕上げと最終確認、費用会計提出、モノづくりプロセスプロジェクトレポート作成 12/16 犬目1-301&201 予習:会計報告まとめ 復習:製作物と図面照合 14.チームプレゼンテーション資料作成、プロジェクトレポート、チーム活動貢献度相互評価提出 12/27 犬目1-301&201 予習:レポートストーリー検討 復習:プレゼン資料のまとめ 15.学習成果の報告会、プレゼンテーション(PPT)、製作物コンペティション評価と表彰 1/20 犬目1-301&201予習:プレゼン練習 復習:再度同一課題で製作する場合の改善案検討 *なお、設定課題は第1回授業時、班分けは第2回授業時に発表する。
- <成績評価方法及び水準>
- a,コンペ結果から班毎に教員が評価し、1位100点、以下マイナス3毎減点、失格60点の相対評価する
b,プレゼン報告内容や態度等から班毎に教員が評価し、総合点を100点法に換算し絶対評価する c,プロジェクトレポート(CAD組立図/部品設計図を含む)を班毎に教員が100点法で絶対評価する d,活動記録簿による貢献度と個人創案スケッチ図を個人毎に班員が相互に100点法で絶対評価する e,欠席1回に付き1点を総合評価時に減点する。出席が60%に満たない場合は不合格とする。 f,総合評価→f=(a+b+c+d)/4-e×1=評価点とする。60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 特になし。必要に応じてプリントを用意する。
- <参考書>
- エンジニアリングデザイン、設計・製図法、CAD、加工製作法、材料力学基礎、メカニズム等に
関するもの。
- <オフィスアワー>
- 金曜日5時限、土曜日1時限、これ以外に在室時いつでも可(犬目校舎2-110室)
- <学生へのメッセージ>
- E.C.P.はグローバルエンジニアリング学部の特徴ある教育プログラムの一つです。
日本が世界に誇る「モノづくり」の基礎とプロセスを学び、付加価値の高い技術者教育を学べます。 カリキュラム上E.D.M.A〜Dの4教科からE.C.P.へ綿密に連携が図られています。 E.C.P.の課題はオープンエンドで答えが一つではありません。一つの課題で多様な考えを学びます。 今までに学んだ知識や情報を基に、知的好奇心を奮い立たせて創造力を発揮し、 世の中になかったモノを生み出す「モノづくり」の楽しさを体験しエンジニアリングデザイン能力を 養ってください。
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