2011年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

Statics and Dynamics I[3221]

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3単位
中島 幸雄 教授  
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金 哲 夫 非常勤講師

最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
本科目は大学1年生時に今後の専門科目の授業を理解するために必要な力学の基礎知識を身につけることをねらいとする。入学時の到達度差に配慮して、高校物理程度の基本的な事項からはじめるが、最終的にはより理論的で厳密な内容も取り扱う。講義を通して工学関連の諸力学の土台作ることが目標である。また、グローバルエンジニアリング学部の学生として、世界の共通語である英語の力学用語に慣れるため、英語の用語も併記し、テストの一部は英語での出題とする。授業形態は講義と演習・小テストを交互に行う。
以下に具体的な達成目標を示す。
1)各種物理量と単位系、ベクトル量の取り扱いを理解する。
2)Free body diagramを描くことができる。
3)つりあい条件を理解し、適用できる。
4)動力学を理解する。
5)質点系のモデル、回転系の力学を理解する。
(JABEE学習・教育目標)
「国際工学プログラム」
(C)基礎工学・専門工学知識の習得:◎
JABEE基準1の(1)の知識・能力:(c)(d)の(1):◎

(前提となる基礎知識と修得後の展開)
授業を理解するためには、高校物理I程度の内容を身につけておくことが望ましい。高校で物理を履修していない場合は、学習支援センターの基礎講座と個別指導を最大限利用すること。本科目を修得することで、より高度な工学系各学科の専門科目を履修する準備ができたことになる。

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス,力の表し方,力の単位 第1回(教科書第1章)
準備学習 教科書の1.1〜1.3節を予習する。復習 演習(1章演習問題1.1,1,2)
2.力の合成と分解,力のつり合い 第2回(教科書第1章)
準備学習 教科書の1.4〜1.5節を予習する。復習 演習(1章演習問題1.3-1,8)
3.力のモーメント,偶力 第3回(教科書第2章)
準備学習 教科書の2.1〜2.3節を予習する。復習 演習(2章演習問題2.1-2.4)
4.剛体に働く力の合成とつり合い 第4回(教科書第2章)
準備学習 教科書の2.4節を予習する。復習 演習(2章演習問題2.5-2.8)
5.支点と反力 第5回(教科書第2章)
準備学習 教科書の2.5〜2.6節を予習する。復習 演習(2章演習問題2.9-2.10)
6.重心 第6回(教科書第3章)
準備学習 教科書の3.1節を予習する。復習 演習(3章演習問題3.1-3.5)
7.中間テスト
8.重心位置の測定,物体のつり合い 第7回(教科書第3章)
準備学習 教科書の3.2〜3.3節を予習する。復習 演習(3章演習問題3.6-3.7)
9.分布力 第8回(教科書第3章)
準備学習 教科書の3.4節を予習する。復習 演習(3章演習問題3.8-3.10)
10.直線運動,曲線運動 第9回(教科書第4章)
準備学習 教科書の4.1〜4.2節を予習する。復習 演習(4章演習問題4.1-4.3)
11.放物運動,円運動,相対運動 第10回(教科書第4章)
準備学習 教科書の4.3〜4.5節を予習する。復習 演習(4章演習問題4.4-4.10)
12.ニュートンの運動法則,ダランベールの原理 第11回(教科書第5章)
準備学習 教科書の5.1〜5.2節を予習する。復習 演習(5章演習問題5.1-5.5)
13.求心力,遠心力 第12回(教科書第5章)
準備学習 教科書の5.3〜5.4節を予習する。復習 演習(5章演習問題5.6-5.8)
14.期末テスト準備
15. 期末テスト

<成績評価方法及び水準>
中間テスト(Final Exam):30%
期末テスト(Midterm Exam):40%
演習、宿題(Exercise、 homework):15%
小テスト(授業中に実施):15%
上記合計が60点以上の者に単位を認める
全講義日数の3分の1以上(5回以上)欠席した場合は受講放棄と見なし一切の成績評価をしない
演習の時間に解けない問題は宿題とする(宿題は次回の授業の前に提出すること、遅延の提出は減点する)
「国際工学プログラム」の学習・教育目標(C)は、本科目およびこの目標に対応する卒業に必要な他の該当科目をすべて習得することにより達成される。

<教科書>
「詳細 工業力学」 入江敏博、理工学社(生協)

<参考書>
  −「よくわかる工業力学」 萩原芳彦、オーム社、501.H14ア(図書館)
  −「工学のための力学」 ベアー/ジョンストン、ブレイン図書出版、508.R41(図書館)
  −Engineering Mechanics: Statics & Dynamics (5th Edition)、 Bedford and Fowler、Prentice Hall

<オフィスアワー>
水曜日:14:00以降(犬目2−106室)
メールでも質問などを受け付ける(gt13298@ns.kogakuin.ac.jp)

<学生へのメッセージ>
力学の基本的な事柄をしっかり理解しあらゆる場面で応用が利くようにすることがポイントです。外国の人は「なぜこんな簡単なことを質問するの?」と思われることでも、平気で質問します。グローバルエンジニアには質問力も重要ですので、わからないことは授業中に質問するか学習支援センターで解決してください。「聞くは一時の恥、聞かぬは末代の恥」 と祖母が良く言っていたのを思い出します。

<備考>
小テストで電卓を使用するので、中間/期末テストはもちろん授業にも持参のこと。

 

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