2011年度工学院大学 建築学部

建築設計I(Architectural Design I)[5417]

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2単位
谷口 宗彦 教授  
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藤木 隆明 教授  
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福山 博之 非常勤講師
半田 雅俊 非常勤講師
澤崎 宏 非常勤講師
横田 歴男 非常勤講師
今村 幹 非常勤講師
原田 智章 非常勤講師
中島 智章 准教授  
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最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
■前半:建築の実施設計図のトレース
建築の実施設計図のトレースを通して、構造や仕上げ、構法などに対する理解をふかめてもらう。図面の線の意味を知り、図面から空間を読み取れるようになることを目標とする。平面詳細図/矩計図、部分詳細図などをトレースする。
■後半:「軽井沢の別荘」の設計
与えられた敷地の条件を理解し、住み手の家族像を想定しながら、その家族がどのようにして週末の生活を楽しむかを想定しながら住宅の設計を行なう。与えられたプログラムに加え、それぞれでテーマを設定してユニークな住宅の設計をしてほしい。中間発表時には構造種別を選定し、その後は構造の柱や壁を意識しながら設計/デザインをすすめる。
 敷地は長野県北佐久郡軽井沢町の別荘地。北側と西側に道路が接している、ほぼ平坦な敷地。周囲は背の高い針葉樹で囲まれ、森の中の別荘という印象の場所である。
授業のはじめに敷地の写真を配布する。
■事例研究課題
住宅課題に先だって、別荘/週末住宅の参考事例を各自調べて、自分の好きな作品を一つ選んで図面と模型でその住宅の良さを表現する。雑誌や書籍に掲載されている図面や写真をもとに図面と模型を作成する。

<授業計画及び準備学習>
1、平面詳細図のトレース1
  当日演習:平面詳細図のトレース1
2、平面詳細図のトレース2
  当日演習:平面詳細図のトレース2、提出
3、矩計図(かなばかりず)のトレース1
  当日課題:矩計図のトレース1
4、矩計図のトレース2
  当日課題:矩計図のトレース2、提出
5、住宅課題の出題、事例研究課題の出題
  予習:事例研究のための資料収集
6、事例研究の採点講評
  予習:事例物件の模型作成
7、事例模型の提出、採点
  予習:事例物件の総合プレゼンテーション
8、事例の総合プレゼンテーションの提出、講評
  予習:各自の課題の敷地模型、ボリューム模型の制作
9、エスキースチェック(個人指導)
  予習:平面図、立面図などのスタディ、中間発表用模型制作
10、中間提出、講評、/エスキースチェック
  予習:構造を意識して平面図、断面図のスタディ
11、エスキースチェック
  予習:デザインのスタディ
12、エスキースチェック
  予習:最終プレゼンテーションの検討
13、最終提出、採点講評
14、合同講評会(3クラス共通)

中間提出や最終提出以外でも予習について何らかの結果を毎回提出してもらう。
提出は提出日の9:00ー9:10までとし、それを超えると期限外提出となり減点の対象となる。

<成績評価方法及び水準>
提出したものには原則として全て採点を行い、それらを総合的に判断して成績を評価する。出席も考慮する。
平面詳細、矩計図 各50点
事例研究の模型、総合プレゼンテーション 各33点
別荘の設計 中間提出33点、最終提出100点
これらを合計して成績を評価する。

<教科書>
特に指定せず必要に応じて資料を配布する。

<参考書>
建築設計資料集成、建築関係の雑誌(新建築、住宅建築、GA JAPAN、A+Uなど)、建築家の作品集

<オフィスアワー>
授業終了直後適宜

<学生へのメッセージ>
建築設計が上手くなるには、参考事例の図面表現と実例写真を何度も見較べ、線の意味を考えながらトレースすることに始まる。フリーハンドの短時間トレース・スケッチ練習も役立つ。一般図(平面図・断面図・立面図など)や実例写真を見て、短時間スケッチすることを日常的・習慣付けて行うことが、早く上達するこつと言えよう。
写真は最も正確なパースでもあるので、まず写真を見て、建物のプロポーション・陰影・遠近感・添景等を正確にフリーハンドスケッチすることで、パース表現も大いに上達する。
設計段階では、トレーシングペーパーを惜しまず、次々に発展させたエスキースを重ねることは筆数条件である。しかも、スタディ模型をつくりながら、スケッチ・プランニングすることの大切さを早めに覚えて欲しい。

<備考>
紹介図書
Aqua-scape: The Nature-oriented Architecture of Ryumei Fujiki
新しい環境建築のカタチ。イギリスで出版された本ですが、生協でも入手することができます。建築の持つ無限の可能性を感じて下さい。特に、地球環境問題に意識的な建築家志望の学生には良い刺激になると思います。

 

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