2011年度工学院大学 建築学部
△人文・社会科学の基礎A(K)[4118]
2単位 榎本 淳一 教授 [ 教員業績 JP EN ] 林 真理 教授 [ 教員業績 JP EN ] 草野 章 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 吉田 司雄 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 人文・社会科学分野の基礎的な知識や考え方を身につけることがねらいである。とりわけ、柔軟な考え方と論理的な思考力を身に付けることを達成目標とする。なお、こういった学習のために必要とされるスキルやマナーを習得することも達成目標の一部となる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.授業概要説明(草野、吉田)
準備学習:この科目のシラバスを読んでくる。 2.授業の受け方、ノートの取り方(榎本) 大学の授業は、高校までの授業と違う点を理解し、どのように授業を受け、どのようにノートをとるべきかについて学ぶ。 準備学習: 授業中の私語や立ち歩き、ゲーム、メールが、なぜいけないのか考えてくること。 3.日本語文章力基礎(林) 大学生に必要な日本語力とは何かを学び、文章力向上のための自分なりの学習法を考える。 準備学習:前回の授業をしっかり復習しておくこと。 4.今和次郎「考現学」入門(吉田) 工学院大学図書館の「今和次郎コレクション」を紹介すると共に、日常生活の中から問題を発見する好奇心・探究心を培う。 準備学習:インターネットで「○○考現学」を検索(例:マスコミ考現学)、どのような言葉が流布されているか調べておくこと。 5.八王子の考現学的探索(吉田) 前回講義の応用編。工学院大学のある八王子の歴史や文化を学び、あわせて工学院大学の歴史についても学ぶ。 準備学習:インターネットで「八王子」の有名なもの、象徴するものを最低5つみつけておくこと。 6.八王子にテーマパークを!(吉田) 前回講義の発展編。ディズニーランドについて芸術学・文化史の観点から学び、新たなテーマパークの可能性について考える。 準備学習:もし八王子にテーマパークを作るとしたら、どんな展示やアトラクションがいいか考えておくこと。 7.謎の法隆寺(1)(榎本) 世界最古の木造建築である法隆寺の謎について、建築史・文化史研究の観点から学ぶ。 準備学習:高校の教科書や建築史の本などで、法隆寺について確認しておくこと。 8.謎の法隆寺(2)(榎本) 前回の授業をもとに、建築を学ぶ上で、なぜ歴史を学ぶ必要があるか考え、それをレポートにまとめる方法について学ぶ。 準備学習:前回の授業のノートを整理し、復習しておくこと。 9.情報化社会の倫理(1)(林) 情報化社会における情報の「正しさ」の問題について考え「疑問を持つこと」の重要性を学ぶ。また、ネットでの情報収集における注意事項や引用の仕方についても学ぶ。 準備学習:「メディアリテラシー」とは何かを、調べてB5のノート半ページ程度にまとめてくること。 10.情報化社会の倫理(2)(林) 情報化の進展の是非を考え、価値観の多様性について知る。また、問題を多面的に検討する方法を学ぶ。 準備学習:前回の授業のノートを整理し、復習しておくこと。 11.人間を知る(1)(草野) 古今東西を問わず後世の範となった古典的文章を題材として取り上げ、これを丹念に読解するという作業を通じて、時代を超越した普遍的人間性なるものに触れる。 準備学習:新聞、雑誌、小説等何でも構わないので、紙媒体の活字に充分触れておくこと。 12.人間を知る(2)(草野) 哲学や思想に関わる文章を題材として取り上げ、前提作業としての読解と要約に加えて、題材に関する自分なりの見解を形成する。 準備学習:前回の授業で取り上げた題材に関する自分なりの意見や考えを簡潔にまとめておくこと。 13.復習(榎本、林、吉田) 提出済みのレポートについて講評を行う。良い答案を紹介し、採点のためのチェックポイントを説明する。より良い文章を書けるようになるために、自分の弱点を知る。 準備学習:提出済みレポートのコピーを用意し、再読してくること。 14.人間を知る(3)(草野) 現代社会における諸問題に関わる相反する立場からの論説文を題材として取り上げ、前提作業としての読解と要約と相反する主張の比較検討の上に、自分なりの主張を文章化する。 準備学習:前回の授業で形成した自分なりの見解に相反する立場からの見解を形成しておくこと。 15.学習成果の確認(最終レポート)(草野)
- <成績評価方法及び水準>
- 4名の各教員が、レポート(各1回)と平常点に基づいて、それぞれ25点の評価を行い、合計100点満点とする。4回のレポートをすべて提出していることが、単位修得の必要条件である。
- <教科書>
- なし。ただし、レポート用のB5サイズの400字詰め原稿用紙(生協にて販売)を各自購入すること。
- <参考書>
- 授業の中でその都度指示する。
- <オフィスアワー>
- 授業後に教室で対応する。各教員のオフィスアワーについては、以下の人文社会系教室/総合文化科目のサイトを参照のこと。
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwf1018/
- <学生へのメッセージ>
- どんな建築も、人間が使用するものであること、社会とともにあるということは間違いありません。だからこそ、建築を学ぶためには、人間および社会に対する深い理解が求められます。そのための足場作りをぜひ大学時代に行って下さい.
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