2011年度工学院大学 第1部建築学科 環境建築コース

ファシリティマネジメント(Facility Management)[6B76]

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2単位
吉瀬 茂 非常勤講師

最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
ファシリティマネジメント(FM)は、「施設とその環境(ファシリティ)」を総合的に企画し、効率的な管理・運営を行うための重要な役割を担っている。その役割をはたすために、企業や団体などの経営活動を行う立場での視点とその施設を利用する人々(ユーザー)の立場での視点の両面からFMを考える必要がある。
本講義は経営戦略的な視点に立ったFMを理論と実践の両面から体系的に勉強するとともに施設を利用する人々(ユーザー)からみたファシリティのあり方を考える。

<授業計画及び準備学習>
ガイダンス(講義の進め方など)
準備学習:FMとは、何か?を考え学ぶための準備をしておくこと
1.FMとは、FMの歴史
2.FMと経営環境
3.FM現場の見学
4.FMと知識社会
5.FMの体系と統括マネジメント
「中間レポート提出と発表」
6.FMの戦略と中長期実行計画
7.FMとプロジェクト管理
8.FMの財務・品質・供給
9.FMとワークプレイス
10.FMと運営維持
11.FMとライフサイクルマネジメント
12.FMと利用者満足度
13.FMとサービス
14.FMに関する法規など
15.まとめ (成果発表)
「期末レポート提出と成果発表」

<成績評価方法及び水準>
1.試験
出題のテーマに基づき中間レポート(講義6回目の後)および期末レポート(講義まとめ)により採点する。評価は中間レポートと期末レポートの点数を40:60の比重で配点評価し、合計評点が60点以上をレポートの合格点とする。良いレポートとは、テーマに対する解答に加え独自の考えが述べられているものをいう。
2.出席
授業には、9回以上の出席を単位取得の必要条件とする。
3.上記試験(レポート)と出席状況を総合評価し、総合評点が60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
本講義用に作成した教材およびスライドによる。

<参考書>
「総解説ファシリティマネジメント」FM推進連絡協議会編(日本経済新聞社)

<オフィスアワー>
講義の1時間前及び講義時間以外は学内にいないため、連絡が必要な場合は講師のE-mail、あるいは教務課に伝言。

<学生へのメッセージ>
キーワード:クオリティ(品質管理)、スペース(運営維持)、コスト(費用対効果)
人々が生活している『場(ファシリティ)』では、それぞれの立場や経験からファシリティに抱いている価値観は様々です。人々が納得できる「バランスの取れたファシリティとは何か」を一緒に勉強していきましょう。

<備考>
講義時間を利用して一回は本校(新宿校)の施設管理状況を現地見学する。本授業の受講生は必ず出席すること。

<参考ホームページアドレス>
社団法人日本ファシリティマネジメント推進協会(JFMA)http://www.jfma.or.jp

 

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