2011年度工学院大学 第1部建築学科 環境建築コース

歴史と法(Law and History)[3359]

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2単位
長谷川 憲 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 歴史過程の中で変遷する法制度を、各国・各地域の法制度の歴史を素材に比較検討しながら,日本国憲法および近現代の法制度の問題点を考える。
 近現代法および日本国憲法の理念と意義を理解すること。

<授業計画及び準備学習>
1. 国家の成立と法  
2.古典古代の国家と法
3.中世までの国家と法
4.近代国民国家の成立
憲法の成立と議会制定法(法律)
5.近代国民国家の成立
   価値観の変化と法への反映
6.近代議会制度の由来と課題
イングランドの事例
7-11.日本国憲法の源流
7-1.アメリカの独立と憲法・共和制・自由主義
7-2.イギリス的議院内閣制の確立
7-3.フランス革命と議会=法律の優位
7-4.フランス革命と議会=行政・司法の法律への従属
7-5.ドイツの憲法状況
12.近・現代法と日本国憲法
    裁判権の諸問題
   憲法の優位・憲法裁判
   大日本帝国憲法とドイツ帝国憲法
13.日本国憲法とワイマール憲法・英米法の影響
14.日本国憲法の諸問題
15. 学習成果の確認

*授業では現実に起きている事件をできるだけ素材として扱うようにしたいので、進行の順序・扱う事項の変更もあり得る。ご容赦いただきたい。

*授業の進め方・内容・注意に関しては、第1回目の授業で説明するので、必ず出席すること。

<成績評価方法及び水準>
 授業にきちんと出席し参加した学生に対し、学期末筆記試験を行い、授業中に行う小テスト、小レポートまたは課題などを総合的に評価し、60点以上の者に単位を認める。成績評価方法および基準については、第一回目の授業において説明するので、必ず出席すること。

<教科書>
『憲法四重奏』(有信堂)
『六法』(出版社は何処でも良いが、特徴に応じて使い分けること。)

<参考書>
『憲法と政治生活』(北樹出版) ; 『自由・平等・友愛』(八千代出版)
『フランスの憲法判例』(信山社); 『公共空間における裁判権』(有信堂) 他

<オフィスアワー>
新宿:水曜日16時30分〜18時。
他に、新宿校舎27階2775室ドアの連絡用紙に、要件を記入した学生に対して、面談日を決定する。

<学生へのメッセージ>
授業に出席することは,学ぶための必要条件にすぎません。日頃からTVのニュースに関心を持ち、単行本・新聞・雑誌などを良く読み、授業を利用して、自分の頭で考え,批判的に物事を見直すことができれば,何が十分条件なのかが見えてきます・・・目的を見つけ、モチベーションを高めることが、学ぶためには必要かつ重要です。

<備考>
*日本国憲法1単位を含む。
学生へのメッセージの内容は、同時に〈準備学習〉の意味を持つので参考にして実践して下さい。

 

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