2011年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース

微分方程式論(Elementary Differential Equation)[4E27]

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2単位
長谷川 研二 准教授  
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最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 1変数の微分方程式である常微分方程式の解法を教授する。具体的な達成目標は
1. 積分等を使い、解が具体的な関数で求まる1階微分方程式の解法を習得する。
2. 2階以上の線形微分方程式の解の一般的性質を理解する。
3. 2階以上の線形微分方程式で解が具体的な関数で求まる場合(特に定数係数)の解法を習得する。 

<授業計画及び準備学習>

  1. 微分方程式の例
  2. 不定積分の復習
  3. 変数分離形 
  4. 同次形
  5. 1階線形
  6. 完全微分形(積分因子なし)
  7. 完全微分形(積分因子あり)
  8. 同次線形微分方程式の一般解
  9. 同次定数係数線形微分方程式(2階)
  10. 同次定数係数線形微分方程式(3階以上)
  11. 同次変数係数線形微分方程式
  12. 非同次線形微分方程式(定数変化法)
  13. 非同次線形微分方程式(未定係数法)
  14. 2階非線形微分方程式
  15. 学習成果の確認(試験)

準備学習 : 配布プリントを読んでおくこと。プリントを配布する前にファイルをキューポートに
         アップロードすることもある。

<成績評価方法及び水準>
 定期試験をx点(100点満点)として、評点を (ax)b とする。ただし ab は (100a)b =100 で、合格基準点x0 に対して(ax0)b =60 となるように定める。合格基準点は60点以下で各受講生毎に定めるとして、授業中に解かせる問題の解答やレポートによる平常点が高いほど合格基準点は低くなる。毎回、真面目に授業中に問題を解きレポートを提出すれば基準点は50点程度であり、特に優秀であれば40点以下まで下がることもある。もちろん、授業に出席せず、レポートを提出しなくても定期試験で60点以上得点すれば合格となる。

<教科書>
プリント

<参考書>
工学系のための常微分方程式 秋山成興著 技報堂出版(工学的な例題が多く、微分方程式を応用するときに参考になるかもしれない。)  

<オフィスアワー>
木4時限

<学生へのメッセージ>
 工学の問題が微分方程式で表現されていることは非常に多い。本科目では長い歴史の中で発見された解法を紹介する。微分方程式を解くことは一般的に困難であり、未だに数学の主要な研究分野であるが、解き方が分かっている方程式がしっかり解けるようになることは、工学の専門教育を受ける上で非常に優位になる。

 

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