2011年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース

建築音響(Architectural Acoustic)[3B24]

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2単位
岡野 利行 非常勤講師

最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
建築計画を通じて快適な音環境を具現化するための基礎知識を習得します.音と音波の基礎知識,建築空間が具備すべき音響性能と建築計画に反映する方法,について物理・心理の両面から実例を交えながら解説します.それらの知識にもとづいて,音響学の視点から建築設計を合理的に進めるための考え方を身につけます.

<授業計画及び準備学習>
1. 音の物理と心理
準備学習:教科書の序文と目次に目を通す.
2. 聴覚機構と感覚
準備学習:教科書のの10.4及び1.8〜1.11に目を通し,演習問題1の6〜7を考える.
3. 音の基本量
準備学習:教科書の1.1〜1.4をよく読み,演習問題1の3を考える.
4. 音の伝搬
準備学習:教科書の5.1A及び5.8をよく読み,演習問題5の1を考える.
5. 室内音場・残響
準備学習:教科書の3.1〜3.4に目を通し,演習問題3の4を考える.
6. 遮音
準備学習:教科書の1.5Aと5.1D及び5.3〜5.6に目を通し,演習問題5の5を考える.
7. 固体音と防振
準備学習:教科書の6章に目を通し,演習問題6の2を考える.
8. 室内音場の評価
準備学習:教科書の1.13〜1.14及び3.5〜3.6に目を通し,演習問題3の1を考える.
9. 音声明瞭度の設計
準備学習:教科書の8.3と4.1及び9章に目を通し,演習問題4の1と9の1を考える.
10. 音楽ホールの音響設計
準備学習:教科書の8章に目を通し,演習問題8の1を考える.
11. 騒音の評価
準備学習:教科書の2章に目を通し,演習問題2の1〜2を考える.
12. 騒音の制御
準備学習:教科書の7章及び5.9に目を通し,演習問題7の8を考える.
13. 固体音の制御
準備学習:教科書の6章に目を通し,演習問題6の2を考える.
14. 補講
15. 学習成果の確認(試験)
準備学習:前回までの総復習

<成績評価方法及び水準>
レポートと定期試験を1:1の比率で合計した総合点で評価します。60 点以上の者に単位を認めます。

<教科書>
前川純一・森本政之・阪上公博著 「建築・環境音響学 第2版」 (共立出版)

<参考書>
日本建築学会編 「建築の音環境設計<新訂版>」 (彰国社)

<オフィスアワー>
授業終了後

<学生へのメッセージ>
日々の生活は常に音とともにあります.人々がくらす建築・都市空間に存在する様々な音を理解・制御することは,建築関係のあらゆる設計者・技術者にとって避けられない問題です.身近な音に興味を向けながら授業に取り組んでみてください.快適な環境を創る手がかりが見えてくると思います.

 

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