2011年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース

災害危機管理(Disaster Management)[3A14]

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2単位
三好 勝則 特任教授  
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最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
我が国は、自然災害を受けやすいという地理的な特性がある。また、近年では事故やテロに起因する人為的な災害なども頻発している。災害から生命・身体・財産を守るためには、災害の特徴を知り、対処方法を個人、企業、団体などが予め考えておくことが重要である。本講義では、これまで災害に対して講じられてきた危機対応を検証し、建築・機械・電気・情報・化学などの工学や社会科学に関する知見や技術を活用することにより、災害に強い社会システムづくりが実現できることを学び、災害への対処を体得することを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
 1 現代の防災問題、都市の特性
    準備学習 最近起きた災害について調べておく
 2 我が国における風水害の特徴と対処
    準備学習 風水害の歴史を調べておく
 3 我が国における大規模地震災害の特徴と対処
    準備学習 大規模地震の歴史を調べておく
 4 大規模災害への対応体系
    準備学習 災害に関する法制度を調べておく
 5 災害対処の課題と方針
    準備学習 災害対策基本法を読んでおく
 6 我が国の行政制度と災害対応
    準備学習 我が国の行政組織と災害に関する所管事務を調べておく
 7 地方自治体の行政制度と災害対応
    準備学習 消防組織と活動について調べておく
 8 災害における地域の活動
    準備学習 地域の防災組織を調べておく
 9 災害時における広域的な防災体制づくり
    準備学習 広域的な活動事例を調べておく
10 災害の予測と危険回避
    準備学習 警報について調べておく
11 災害の伝承と災害報道
    準備学習 災害に関する伝承を調べておく
12 防災力の評価と計画
    準備学習 評価方法を調べておく
13 災害による経済的負担と支援
    準備学習 災害支援制度を調べる
14 災害からの復興
    準備学習 復興に関する制度を調べる
15 学習成果の確認(レポート課題作成)
    準備学習 レポート課題に関する実地調査を行う

<成績評価方法及び水準>
最終レポートを70点満点、中間課題を30点満点で評価し、合計60点以上を合格とする。自身の問題意識を明らかにする努力が高い評価となる。

<教科書>
資料を配付する。また、準備学習に必要な資料の調べ方は、授業の際に説明する。

<参考書>
いのちを守る地震防災学、林春男著(岩波書店2003年)
日本の災害危機管理、武田文男著(ぎょうせい2006年)
消防白書、総務省消防庁(各年版)
防災白書、内閣府(各年版)

<オフィスアワー>
必要な場合は授業の後の時間に設けるので、予め連絡すること。

<学生へのメッセージ>
災害に対しては、自らを守ることが他人や社会を守ることに繋がります。
まずは必要な知識を蓄え、それを役立ててください。

 

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