2011年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース

建築演習II(K)[1C18]

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2単位
久田 嘉章 教授  
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村上 正浩 准教授  
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最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 前期科目の建築演習1で学んだ情報処理技術を応用して、定量的数値情報を用いた建築の構造解析手法と都市の計画手法、およびCAD等を用いた建築のデザイン手法に関する演習を行い、情報処理技術を利用した建築の構造・設計および都市の計画に関わる高度な知識の習得を目標とする。

<授業計画及び準備学習>
 授業は、(1)建築の構造解析技術と都市の計画技術の習得を目的としたクラス(久田・村上担当)と、(2)建築のデザイン技術の習得を目的としたクラス(杠担当)、の2つに分かれて演習を行います。詳細な授業予定とガイダンス、及びクラス分けは、第1回の授業で行います。なお、履修希望者は前期の建築演習1を履修した者が望ましい。

(1)「建築の構造解析と都市の計画」クラス(久田・村上担当)
 前半は、統計解析プログラムや地震応答解析プログラム等を用いて、地震観測データや微動観測データなどに基づいた建築の構造解析を行い、構造解析の方法とその技術を学びます。
第1回 ガイダンス
第2回 1質点系の振動解析、地震応答解析
第3回 2質点系の振動解析、地震応答解析
第4回 地震応答スペクトル、気象庁震度
第5回 波形のフーリエ変換・逆変換・フィルター処理
第6回〜第7回 プログラム作成(入出力、数値微分など)

 後半は、建築の集合体である都市を対象に、地理情報システム(GIS)を用いて、建築に関わる数値統計情報ならびに都市に関わる数値地理情報を分析し、都市を定量的に計画していくための方法とその技術を学びます。
 第8回 GISの基本機能の復習
第9回 GISによる建築に関わる数値統計情報の処理
 第10回 GISによる都市に関わる数値地理情報の処理
 第11回 GISによる都市空間解析、プログラムによる都市空間解析機能の追加
 第12回〜第14回 GISによる都市空間解析に基づいた都市計画案の作成

(2)「建築のデザイン」クラス(杠担当)
 3次元CAD等を用いて、建築の内部・外観および外構をデザインし、効果的にプレゼンテーションするための方法とその技術を学びます。高度な内容となるため、履修希望者は前期の建築演習1の授業を履修した者、もしくは3次元CADの扱いが出来る者とします。また、授業には前期で作成した3Dデータを利用するので、データは事前に用意しておくこと。
第1回 ガイダンス
第2回〜第7回
3次元CADによる建築の内部・外観および外構のデザインの方法
複雑な3Dオブジェクトの作成、質感表現、照明計画、カメラマッチ、静止画表現、アニメーション表現など
第8回〜第13回
3次元CADによる建築の内部・外観および外構のデザインおよびプレゼンテーション演習
第14回:講評

<成績評価方法及び水準>
課題提出によります(全課題の提出が必要)。

<教科書>
各担当者が授業時に適宜配布します。

<参考書>
各担当者が授業時に適宜配布します。

<オフィスアワー>
各担当者が授業時に適宜紹介します。また建築系学科学習ガイダンスによる教員紹介も参照すること。

<学生へのメッセージ>
現代社会はICT革命の真っ只中です。建築関連分野でもコンピュータや情報通信技術の利用は建築や環境・防災に関する実務や研究を行う上で必須になっています。本演習では建築設計や地震防災・都市防犯の情報処理に関連する全分野をほぼ網羅しています。

<備考>
習は情報科学教育センター演習質および3Dセンター演習室の機器(PCなど)を使用します。機器の台数に制限があり、変則的な授業の進め方をします。履修希望がかなわない場合もあります。

 

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