2011年度工学院大学 第1部電気システム工学科

回路理論演習II(Practice on Circuit Theory II)[4E21]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

1単位
中場 十三郎 非常勤講師

最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
グラフ理論,一端子対回路網,二端子対回路網,三相交流回路,ひずみ波交流回路等の複雑な回路網についての多種多様な問題を解くことにより,回路理論で学んだ諸定理および解析手法を深く理解することができる.電気工学の全分野を体系的に理解するための基礎能力を培うのが目標である.

<授業計画及び準備学習>
1.一般線形回路網(1):回路の接続関係のグラフによる表現
   準備学習:教科書の第5章 5.1節から5.3節までを予習し,演習問題が解けるようにしておくこと.
2.一般線形回路網(2):基本カットセットと基本ループ,双対グラフと双対回路
   準備学習:教科書の第5章 5.4節から5.5節までを予習し,演習問題が解けるようにしておくこと.
3.一般線形回路網(3):回路方程式の定式化
   準備学習:教科書の第5章 5.6節を予習し,演習問題が解けるようにしておくこと.
4.一端子対回路網(1):RLC一端子対回路,リアクタンス一端子対回路の周波数特性
   準備学習:教科書の第6章 6.1節から6.3節1.aまでを予習し演習問題が解けるようにしておくこと
5.一端子対回路網(2):逆回路,定抵抗回路
   準備学習:教科書の第6章 6.6節から6.7節までを予習し,演習問題が解けるようにしておくこと.
6.学習成果の確認(中間試験またはレポート課題の作成)
   準備学習:教科書の第5章 5.12節の問題1から5,10,12,13,14を解き,試験に備えること.
         :教科書の第6章 6.8節の問題1,6,7,8を解き,試験に備えること.
         :授業で配布したプリントの問題を解き,試験に備えること. 
7.二端子対回路網(1):インピーダンスパラメータと直列接続,アドミタンスパラメータと並列接続
   準備学習:教科書の第7章 7.1節から7.3節までを予習し,演習問題が解けるようにしておくこと.
8.二端子対回路網(2):Fパラメータと縦続接続,基本的な二端子対パラメータとその相互互換
   準備学習:教科書の第7章 7.6節から7.7節までを予習し,演習問題が解けるようにしておくこと.
9.三相交流(1):対称三相交流,対称Y形起電力とY形負荷,対称Y形起電力と△形負荷
   準備学習:教科書の第8章 8.1節から8.4節までを予習し,演習問題が解けるようにしておくこと.
10.三相交流(2):対称△形起電力とY形負荷,対称△形起電力と△形負荷,三相交流回路の電力
   準備学習:教科書の第8章 8.5節から8.7節までを予習し,演習問題が解けるようにしておくこと.
11.三相交流(3):対称座標法,インピーダンスの対称座標変換
   準備学習:教科書の第8章 8.8節から8.9節までを予習し,演習問題が解けるようにしておくこと.
12.三相交流(4):三相交流電源電圧,対称分による電力表示,対称三相交流による回転磁界
   準備学習:教科書の第8章 8.10節から8.12節までを予習し,演習問題が解けるようにしておくこと.
13.ひずみ波交流(1):ひずみ波交流(周期波),ひずみ波の実効値
   準備学習:教科書の第2章 2.2節を予習し,演習問題が解けるようにしておくこと.
14.ひずみ波交流(2):ひずみ波電圧・電流と電力
   準備学習:教科書の第2章 2.8節を予習し,演習問題が解けるようにしておくこと.
15.学習成果の確認(定期試験またはレポート課題の作成)
   準備学習:教科書の第7章 例題7.1から7.6を解き,試験に備えること.
         :教科書の第8章 8.13節の問題1から6,18から20を解き,試験に備えること.
         :教科書の第2章 例題2.1から2.3,2.9節の問題1,2を解き,試験に備えること.
         :授業で配布したプリントの問題を解き,試験に備えること.  

<成績評価方法及び水準>
中間試験(またはレポート)を25点満点,定期試験(またはレポート)を25点満点,授業で配布するプリントの全問題の合計を50点満点で評価し,合計60点以上を合格とする.ただし,欠席の多い学生または受講態度が不真面目な学生は負の評価をし,合計点より減点した結果不合格となる場合がある.受講態度が不真面目な学生とは私語の多い学生,寝ている学生,教室への出入り回数が多い学生,メールなどに夢中になっている学生,別の場所で行うべき作業をしている学生,己は真摯に問題に取り組まないで他の学生の解答を参考にするべく虎視眈々と機会を覗っている学生,などで当該授業への集中力が散漫な学生である.

<教科書>
「電気回路論 [3版改訂]」平山 博・大附 辰夫 著(電気学会)

<参考書>
「マグロウヒル大学演習 電気回路」Joseph A. Edminister 著,村崎 憲雄 訳(オーム社)
「電気回路基礎入門」山口 静夫 著(コロナ社)

<オフィスアワー>
<前期> 新宿校舎「月,水,木」 強電実験室(B213号室)または講師室(12階)

<学生へのメッセージ>
当該科目に合格するには「予習・復習」を行うことが大切である.
当該科目は電気工学を体系的に理解するための基礎となる科目である.したがって当該科目を究めると他の科目を理解するのが容易となるであろう.

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2011 Kogakuin University. All Rights Reserved.