2011年度工学院大学 第1部 *電子工学科

通信工学基礎(Fundamentals of Communication Systems)[3371]

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2単位
斎藤 秀俊 准教授  
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最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
この講義を通じて、現在のネットワークの原理、構成、及び設計、制御の基礎となる要素技術に関する知識を得ることができます。本講義では、インターネットなどの情報ネットワークを主に対象としています。以下に具体的なこの講義の達成目標を示します。
(1) インターネット技術の概略を理解すること
(2) ネットワーク技術が高度情報化社会の基盤技術であることを各要素技術と共に理解すること
(3) ネットワーク技術の原理だけでなく実用的な運用技術についても理解すること
これらの達成目標を満たせば、現在のネットワークの仕組みと在り方について深く認識することができます。

<授業計画及び準備学習>
1. ネットワーキングの概要(インターネットへの接続、ネットワークの数学)
2. ネットワーキングの基礎(ネットワーキング用語、帯域幅、ネットワーキングモデル)
3. ネットワーキングにおける伝送メディア(銅、光学、無線メディア)
4. ネットワークケーブルのテスト(ケーブルテスト、信号とノイズ)
5. LANとWANのケーブリング(LAMやWANにおけるデバイス、接続方式)
6. イーサネットの基礎
7.イーサネットの動作
8. イーサネットテクノロジ(レガシーイーサネット、ギガビットイーサネット)
9. イーサネットスイッチング(スイッチングとコリジョンドメイン、ブロードキャストドメイン)
10. インターネット・プロトコル(TCP/IPの概要、プロトコルスイート)
11. インターネットにおけるルーティングの基礎(ルーテッドプロトコル、IPルーティングプロトコル)
12.インターネットにおけるサブネット方式(サブネット化のメカニズム)
13. IPアドレスの設計と割り当て方法
14. TCP/IPのアプリケーション層とトランスポート層
15. 学習成果の確認(試験)
ただし、開講年次により講義で扱うテーマの変更もしくは修正する場合があるが、その場合には第1回目の講義で通知します。また、第14回目までの講義に必要となる準備学習については、事前に指定されたホームページを通じて公開する講義資料を基に進めて下さい。事前に講義資料については、一読するなど各自で必要となる準備をして下さい。また、講義時間中に理解を深めるための小テストを実施する場合や課題を別途与える場合があります。講義終了後には、講義で得た知識を基に、各自で不明箇所について理解を深めて、ネットワークに関する知識を整理して下さい。

<成績評価方法及び水準>
原則として定期試験で評価し、60点以上の者に単位を認めています。ただし、試験の点数が僅かに60点未満でも「授業への参加状況に」より勘案する場合があります。「授業への参加状況」の判断は、受講態度、授業中のミニ演習への取り組み、レポート提出等を総合して判断しています。他の履修条件などは、基本的に学生便覧の各種規定に従います。

<教科書>
プリント教材等を主に配布する予定です。

<参考書>
各自で、自分に合った適当なものを選んでください。

<オフィスアワー>
講義実施の前後の時間帯に講師室で実施しますが、メール連絡や講義室でも結構です。

<学生へのメッセージ>
情報通信ネットワークの初歩的なことについて、理解を深めましょう。

<備考>
この講義を受講する前に必要となる事項は、2進数の演算に関する知識です。

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwc1052/kogakuin/

 

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