2011年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科
○環境エネルギー化学実験C(Laboratory of Environmental and Energy Chemistry C)[4B18]
1単位 大倉 利典 教授 [ 教員業績 JP EN ] 桑折 仁 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 吉田 直哉 助教 [ 教員業績 JP EN ] 矢ケ崎 隆義 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 環境エネルギー化学実験Cでは,2年次までに学習したすべての実験科目,講義・演習科目をベースとし,より本格的な「環境・エネルギー材料分野」の実験テーマに取り組む.環境保全やエネルギー関連システムの構築に際して,必要不可欠となる材料を適切に選択・適用するための知識,すなわち,材料の合成,物性評価,適用評価法等を習得するための実験を行う.
以下に具体的な達成目標を示す. (1)これまでの講義・演習・実験で得た知識をさらに実験を通して深める. (2)実験・研究の進め方を身につける. (3)測定機器類の操作方法および実験データのまとめ方や解析方法を習得する. (4)実験を通して環境・エネルギー材料の理解をより深める.
- <授業計画及び準備学習>
- C-1 光エネルギー関連セラミックス材料の合成と特性評価
本実験では,典型的な無機材料製造手法として水溶液沈殿反応法と高温加熱溶融法を取り上げ,それぞれの方法でセラミックス蛍光体とフォトクロミックガラス・ガラスセラミックスを合成し,それらの特性を評価する.得られた試験片について,密度測定,熱分析,X線回折による結晶相の同定,微細構造観察,光学特性評価等を行う. C-2 プラントの安全性および信頼性に関わる材料の適用・評価実験 電気化学手法による材料の加速劣化試験および評価;材料の各種環境・エネルギープラント等への適用に際して,安全性及び信頼性を確保する立場から不可欠とされる材料の寿命評価法及び耐性強化法の基礎的概念を取得するために,微細構造観察及び電気化学的手法による各材料の各種環境因子中での劣化挙動の定量実験を行う.あわせて,プラント防食に関わる概念を実験を通して学ぶ. 力学的特性評価;環境保全システム,エネルギー変換システムの設計に際して基本となる弾性率,強度を評価する.評価には引張試験機を用い,金属材料の引張試験を通して力学的特性への理解を深める.
- <成績評価方法及び水準>
- 3週間かけて1テーマの実験を行う.止むを得ない事情を除き,欠席は認めない.テーマごとに,レポート内容について担当教員とのディスカッションを行い,提出されたレポートによって採点する.総合評価60点以上を合格とする.
- <教科書>
- テキストを全体ガイダンス時に配布する.予めテキストを熟読し,実験内容を把握した上で実験に参加すること.
- <オフィスアワー>
- 実験担当教員と連絡を取りたい場合には,メールで確認してください.
担当教員(研究室) 大倉 利典(新宿校舎A-2066,八王子校舎12-307) 木村 雄二(新宿校舎A-1974,八王子校舎12-209) 矢ケ崎 隆義(新宿校舎A-1974,八王子校舎05-104) 桑折 仁(新宿校舎A-1978,八王子校舎05-103) 吉田 直哉(新宿校舎A-2066,八王子校舎12-309)
- <学生へのメッセージ>
- レポートはすべて提出するのが最低条件です.1つでも提出しない場合には,不可となるので気をつけること.
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