2011年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科

環境エネルギー工学(Environmental and Energy Engineering)[1C07]

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2単位
並木 則和 准教授  
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最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
排ガスや排水処理等の環境保全装置では,いくつかの基本的で共通の操作(これを単位操作と言う)の組み合わせにより成り立っている。本講義では,重点コア科目である移動現象と分離工学を補足するため,機械的単位操作(重力分離,集塵,ろ過)ならびに吸着,膜分離の各操作の原理・特徴について講義する。なお,本科目は,2年後期開講の「環境保全工学」と共に,「公害防止管理者」の資格試験の計算問題をある程度網羅している。

<授業計画及び準備学習>
1.単位操作における本講義の位置づけ。分散系からの粒子分離の基本形態。分離の尺度の表し方
準備:環境保全工学の授業プリントに目を通して復習しておくこと。
2.粒径および粒径分布とその表し方
準備:小テストの問題を再度解答してみること。
3.単一粒子の重力下での運動I−流体抵抗と終末沈降速度−
準備:小テストの問題を再度解答してみること。
4.様々な力の場での粒子の運動(遠心力,静電気力,慣性力,拡散力などによる分離速度)
準備:小テストの問題を再度解答してみること。
5.重力分離装置の原理(上昇流分離と水平流分離,力の場のみ用いた分離法のモデル)
準備:小テストの問題を再度解答してみること。
6.各種集塵装置と性能推定法I−サイクロン,電気集塵装置−
準備:小テストの問題を再度解答してみること。
7.各種集塵装置と性能推定法II−慣性集塵機,エアフィルター(力と障害物を利用した分離法)
準備:小テストの問題を再度解答してみること。
8.中間総合演習
準備:これまでの小テストの問題を再度解答してみること。
9.各種集塵装置と性能推定法III−バグフィルター(力を利用せず障害物だけで分離する方法)
準備:小テストの問題を再度解答してみること。
10.液中微粒子の分離装置I−沈降濃縮装置(高濃度の懸濁液での分離法)−
準備:小テストの問題を再度解答してみること。
11.液中微粒子の分離装置II−遠心分離装置,液体サイクロン(遠心力のみを使用)−
準備:小テストの問題を再度解答してみること。
12.液中微粒子の分離装置II−濾過装置(ケーク濾過理論,装置構造,濾材濾過との違い)−
準備:小テストの問題を再度解答してみること。
13.吸着操作−吸着等温線と回分吸着
準備:小テストの問題を再度解答してみること。
14.吸着操作−固定層吸着
準備:小テストの問題を再度解答してみること。
15.総合演習
準備:9週から14週までの小テストの問題を再度解答してみること。

<成績評価方法及び水準>
中間試験(50/180)と定期試験(100/180),小テスト(20/180),ノート点(10/180)の得点を総合して,100点満点中60点以上を合格とする。出席回数が半分に満たない場合には履修放棄と見なす。なお,後期に公害防止管理者試験を受験し,合格した科目数に応じて成績を加点修正する。

<教科書>
「基礎化学工学」化学工学会編 培風館,随時プリントと配付する。

<参考書>
「化学工学概論」水科篤郎・桐栄良三 産業図書,「解説化学工学」竹内雍ほか 培風館

<オフィスアワー>
事前に電子メールにて連絡を取ること。
八王子研究室(12号館207号室,内線3345):火,水,木,金,土(10:00〜17:00)
新宿研究室(19階1975室,内線2527):月(10:00〜17:00)
E-mail: nnamiki@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
ノートの提出を学期末に求める予定なので,常にノートを持参して日頃のノートづくりに心がけること。就職活動の有利さからも,「公害防止管理者」の資格試験の受験を大いに推奨します。

 

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