2011年度工学院大学 第1部応用化学科
△日本の社会思想(Social Ideas in Japan)[1414]
2単位 木下 ちがや 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 戦後政治と社会思想〉政治思想家の丸山真男は、戦後思想の特徴を「悔恨共同体」という言葉でいいあらわしました。「悔恨」とはアジア・太平洋戦争の悲惨に対する「悔い」であり、そこから、さまざまな戦後思想が生まれたということです。この授業では、戦争の敗北を抱き占めながら、「豊かな社会」がつくられていくなかでつくりあげられていった日本人の社会意識と戦後思想との格闘の軌跡をとりあげ、ふたたび「格差社会」が到来している現在の日本における「思想」の可能性について考えていきます。
- <授業計画及び準備学習>
- 以下がこの授業の主要なテーマです。
1,社会科学者の戦争責任 2,民主化 3,戦争の記憶から60年安保闘争へ 4,高度成長 5,1968年の政治と思想 6,冷戦と終結とグローバル化 7,日本社会の再編と「新しい思想」の可能性
- <成績評価方法及び水準>
- 期末に提示するレポートの内容を採点基準とする。また、授業期間中に最低一度行なう小レポートか感想文の提出を出席要件とし、それを提出しない場合は成績評価を行なわない。
- <教科書>
- 特に指定しない。
- <参考書>
- 授業中に指示する。
- <オフィスアワー>
- 授業後に教室で。
- <学生へのメッセージ>
- 社会思想を理解するには、とにかくおおまかにでも歴史的な事実を知ることが大事です。講義で興味をもったら、こういうものを読んだらいいというアドバイスをしますので、聞いてください。
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