2011年度工学院大学 第1部機械システム工学科
複素関数論(Elementary Complex Function)[4E17]
2単位 江澤 潤一 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 線形代数学は工学・理学の専門分野を学ぶ上で必須の基礎となる科目である。本講義では,数ベクトルと,行列の取り扱いに慣れ親しみ,行列式の性質を知り,行列式の具体的な計算を習得し,連立一次方程式を解けるようになることを目標とする。これが出来たとき,線形代数学の奥深さと美しさに気が付くだろう。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 複素数・複素平面 ← 04/28
2. 複素関数 ← 05/12 3. 指数関数・対数関数・三角関数 ← 05/12 4. 複素関数の微分 ← 05/19 5. 正則関数← 05/19 6. Cauchy-Riemann条件← 05/19 7. 理解度の確認(小テストと解説)← 05/26 8. 複素積分 ← 06/02 9. Cauchyの積分定理と積分公式 ← 06/09 10. Taylor展開・Laurent展開・特異点 ← 06/16 11. 理解度の確認(小テストと解説)← 06/23 12. 留数と極,留数定理 ← 06/30 13. 定積分計算への応用 ← 07/07 14. 複素関数論のまとめ ← 07/14 15. 学習成果の確認(定期試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 1)可能な限り頻繁に,それ以前の授業内容を題材に小テストを実施する。小テストの総合点を100点満点で評価し,A点とする。
2)定期試験は,100点満点で評価し,B点とする。 3)最終評価点Fは,F=A*(1-X)+B*Xである。Xは,X>0.5の範囲で総合的に決める全学生に共通の係数である。Fが60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 「テキスト 複素解析」小寺平治(共立出版)
- <参考書>
- 講義の中で必要に応じて指示する。
- <オフィスアワー>
- 木曜日16:20-16:40講師室
- <学生へのメッセージ>
- 1. 自分の手を動かして,数多くの例を計算してみることが重要である。なるべく具体的な応用例を取り上げるので,労を惜しまず勉強すること。
2. 演習の時間がとれないので,ホームワークとして授業でとりあげた問題を再度解き完全に理解すること。 3. 理解にはステップを踏む必要があるため,1,2をきちんと行って,各回の授業内容を体得することが肝要。
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