2011年度工学院大学 第1部機械システム工学科

応用プログラミング演習(Applied Exercise in Programming)[2C05]

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1単位
浦田 哲哉 非常勤講師

最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
近年のコンピュータ技術の発達に伴い,プログラムの規模も比例して大規模かつ複雑になり,これまでの「C」や「Pascal」などの手続き型プログラミングでは,プログラムの保守性・信頼性を確保することが難しくなってきている.
 本授業では,この問題を解決するために提案されたオブジェクト指向プログラミングの基本的な考え方を学び,オブジェクト指向言語(C++)についての講義および各種演習を通して実践的に体得する.具体的な達成目標を以下に示す.

 (1) C++言語の習得
 (2) ポインタ基礎の習得
 (3) オブジェクト指向を用いたプログラミングの習得

(JABEE 機械システム基礎工学プログラムの学習・教育目標) (C-1) ◎
(JABEE 基本キーワード) 情報処理
(JABEE 個別キーワード) 計算機アーキテクチャープログラミング

(前提となる基礎知識と習得後の展開)
 本科目を履修する前に,「情報処理概論及演習」,「プログラミング演習」を履修しておくこと.また,本科目の内容は,卒業論文でも関係する研究が多々ある.

<授業計画及び準備学習>
1) ガイダンス,ソフトウェアの使い方,C++の概説
   準備学習 : 情報処理概論及演習で学習した「Visual Basic言語(VB)」を復習しておくこと
2) [C++の基礎] 四則演算と変数
3) [C++の基礎] 制御構造文(条件分岐構造)
4) [C++の基礎] 制御構造文(繰り返し構造)
5) [C++の基礎] ポインタの基礎
6) [C++の基礎] ポインタ(変数とアドレス)
7) [C++の基礎] ポインタ(配列とアドレス)
8) オブジェクト指向の基本的な考え方
9) クラス
10) インスタンス
11) プロパティとメソッド
12) クラスの基本まとめ
13) クラスの階層
14) 抽象化と継承
   準備学習 : 各回とも,教科書の対応する頁を一読もしくは例題プログラムの実行を行い,演習に参加すること
15) 学習成果の確認(試験)
   準備学習 : 前回までの総復習を行うこと

<成績評価方法及び水準>
原則として,授業中に行う筆記と実技の中間試験(50%)及び定期試験(50%)の結果により評価を行う.なお,特別な理由なしに欠席をした場合や授業の演習成果が無いと判断される場合は減点する.
「機械システム基礎工学プログラム」の学習・教育目標(C-1)は,上記の基準を満たせば,達成される.

<教科書>
「やさしいC++ <第3版>」高橋 麻奈 著 (ソフトバンククリエイティブ),に加えて授業中に配布するプリントを併用する.

<参考書>
授業中に適宜紹介する.

<オフィスアワー>
原則として,授業終了後教室にて

<学生へのメッセージ>
コンピュータを使いこなせると「新しい世界」が広がります.その「世界」が発見できるかもしれない「機会」を自ら逃さないでほしい.

<備考>
学生の理解度に合わせて,内容を変更する場合がある.

 

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