○機械システム基礎演習（Fundamental Exercises in Mechanical Systems Engineering）[3201]

＜授業のねらい及び具体的な達成目標＞

　機械システム基礎演習は，大学４年間で学習していくための準備をする科目です．これから機械システム工学に関わる多くのことを学びますが，社会に出て仕事をするために必要とする学科として目標としていることは，
(１)　直面している問題を多面的に考えることができる．
(２)　問題解決の目標を立て，それに至るまでの過程を分析して全体計画をデザインできる．
(３)　得られた結果を評価し，改善計画を自主的に立て，継続的に学習しながら改善案の提示ができる．
そのため，いくつかの作業を通して，以下のことを達成することを目的としている．
(1)　課題や演習の問題点を検討し，その解決策と具体的方法を計画することができる。
(2)　課題や演習について考察の経緯と結果を評価し，改善案を提示することができる。
(3)　課題や演習の実施結果をまとめ，報告することができる。
(4)　グループ活動を役割分担し，協力して行うことができる．
(5)　プレゼンテーション能力の充実．

（JABEE機械システム基礎工学コ−スの学習・教育目標）Ｄ：○，Ｅ：◎，Ｆ：○
（JABEE基本キ−ワ−ド）専門的内容として：メカニズム，エレクトロニクス，制御，ロボティクス，環境．統合化・コミュニケーション能力として：多面的視点，分析・デザイン能力，評価・改善提案能力，討論力，資料作成能力
（前提となる基礎知識と習得後の展開）
　高校までの基礎知識を前提とし，これから４年間の全ての学習の準備となる．

＜授業計画及び準備学習＞

以下の内容の演習を行う．ただし，クラスにより実施順序が異なるので注意すること．
授業にて，ガイダンスを行うためその指示にしたがうこと。班により，学習順序が異なる。

１．授業計画，キャリアデザイン，課題のガイダンス．
　　その後，小グル−プ12班に分かれて自己紹介など．
2-3．担当課題の調査，構成内容の相談と資料（パワーポイント等）作成
4-5．各自の１週間の時間割をもとに，講義の内容・ポイントの資料作成と，発表会
6．ゼミ内容の発表会．プレゼン能力向上を目指す
7．レポ−ト課題
8．ゼミ内容の報告書の作成と発表．改良
9．JABEE序論：JABEE について説明する。JABEEガイダンス冊子を持参すること
10.ロボットの製作（１）
11．ロボットの製作（２）技術的な点に関してグル−プごとに検討しその結果をまとめる．
12．ロボット大会（３）製作したロボットの独創的な点について発表する．全体の講評．
13．マイクロマシン：マイクロ技術に関する基本的な内容を講義し、応用分野や課題などを考察する
14．マイクロ加工演習：MBSC棟のクリーンルームで最先端のマイクロ加工を体験する
15．大学・大学院の歩き方．定期試験に向けて疑問点と学習時間等について対策を議論．
　　達成度確認プログラムの使用法を説明．

＜成績評価方法及び水準＞

各回に行う演習において，グル−プ活動での提案や貢献，レポ−トの論理構成，考察における分析力，構成力，独創力等をそれぞれ評価し，それらの総合点で60点以上を合格として単位を認める。
　上記の基準を満たせば，「機械システム基礎プログラムの」の学習・教育目標Ｄ，Ｅ，Ｆが達成される。

＜教科書＞

特に定めない．テーマごとに適宜資料を配布する．

＜オフィスアワー＞

各講義の担当教員については，それぞれ質問すること．

＜学生へのメッセージ＞

この授業は，これから４年間の大学生活を送るための準備を，いろいろな形式で行うものです。演習や課題には積極的に取り組み，自己実現のステップにしてください。

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