2011年度工学院大学 第1部機械システム工学科

図学(Descriptive Geometry)[2206]

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2単位
菱田 博俊 准教授  
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最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
図面は、工学分野において、設計者と製作者をつなぐコミュニケーションの手段
である。従って、思いを伝えられる図面を描く事が重要である。その為には、規
則を守って描く事の他、見易い(=誤解を与えない、解釈し易い)図面を描く事
も重要となってくる。

JABEE学習目標:(A)○(C)○(D)○(G)○

図面の意味を理解する。
線を上手に引く訓練をする。
視覚の特徴を理解し、平面図から立体物を再構築する能力を得る。
図面を分類し、三面図、直軸測投影図、斜軸測投影図、透視投影図を描画あるい
は読図する能力を得る。
三面図を解析する能力を得る。
プレゼンテーションの一部であるレイアウト能力を得る。

<授業計画及び準備学習>
初回に単位取得に関係する講義運営システムの説明と一般的な諸注意をするので、
必ず出席して下さい。万一欠席した場合には、必ず友人等に内容を確認しておく
事。
全15回(内、1回は試験、1回は試験解説に当てる)。
毎回、描線訓練を行う。
毎回、視覚認識体験を行う。
1.導入と描画の基本技術
2.視覚と図法
3.図面の解釈
4.グラフ
5.プレゼンテーション

教科書に沿って講義を進める。準備学習は、教科書の「まえがき」と「オリエン
テーション」を読み、必要な物を揃えておく事。製図演習は正式な製図ではなく、
ノートへの略式で行う。従って、A4ルーズリーフとそれと配布するプリントを
綴じる為の略式なファイルを用意しておく事。
※詳細に説明する章もあれば、簡単にざっと通り過ぎる章もある。なぜならば、
この教科書は製図やプレゼンテーションまで含めた総合初級教科書だからである。
即ち、講義で扱わない内容も自学により、面白く学習できると期待している。

<成績評価方法及び水準>
試験と描線訓練および視覚認識体験の総合評価とする。
描線訓練は、1回作品提出により最大で2点を得られる。また視覚認識体験レポ
ートにより最大で2点を得られる。

<教科書>
菱田博俊・直井久・御法川学:機械デザイン、コロナ社。

<参考書>
難しい図学の教科書は探せば見つかりますが、君達にはそこまで要求しません。
代わりに、図学の本質を楽しみながら理解して下さい。

<オフィスアワー>
火曜日の13:00〜16:30

<学生へのメッセージ>
三次元認識能力は、後天的な能力です。訓練しないと身に就かないよ!
また、いずれCADやCG等の電算機ツールを使いますが、それまでに自分のその手
で描画して、自分のその頭で読図できる様にして下さい。そうでないと、後で絶
対壁が来るよ。

<備考>
試験は60分100点。完全に持込み禁止。

 

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