2011年度工学院大学 第1部機械システム工学科
△経営学入門(Introduction to Management)[1308]
2単位 道中 真紀 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 経営学は企業の構造や行動について分析する学問です。そう聞くと、大学生の日常にはあまり関係のない学問のように感じられるかもしれません。しかし、経営学が取り扱う「目標の達成に向けてどのように組織を作り運営していくか」という問題は、企業だけではなく、部活動やサークルのような皆さんにとって身近な組織にも適用可能です。そのような意味で、経営学は皆さんの日常に充分に役立つ学問と言えるでしょう。
本講義では、経営学の主要なトピックを幅広く取り上げ、経営学という学問を概観することをねらいとします。理論の解説だけに留まらず、現実の事例も数多く紹介していく予定です。講義を通して、履修者が経営学的な考え方を修得し、日常生活に応用できるようになることを達成目標とします。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1回 ガイダンス・イントロダクション――経営学とはどんな学問か?
第2回 企業の分類――企業にはどのような種類と特徴があるのか? 第3回 モチベーション理論――どのように組織のメンバーのやる気を引き出すか? 第4回 リーダーシップ論――理想的なリーダーとは? 第5回 人事管理論――どのように人材を育て、管理するか? 第6回 組織構造論・組織形態論――どのような構造の組織を編成するか? 第7回 中間テスト(第2回〜第6回講義内容) 第8回 成長戦略論――どのような方向性や方法で事業を成長させていくか? 第9回 競争戦略論――どのような戦略でライバル企業と戦うか? 第10回 マーケティング論(1)――どのような消費者をターゲットにするか? 第11回 マーケティング論(2)――ターゲットへの効果的なアプローチ方法は? 第12回 マーケティング論(3)――製品ライフサイクルや市場地位に応じた戦略とは? 第13回 日本的経営論――日本企業に共通する経営スタイルや経営システムとは? 第14回 企業の社会的責任――社会や環境に対して企業が果たすべき責任とは? 第15回 期末テスト(第8回〜第14回講義内容)
- <成績評価方法及び水準>
- ●成績評価は中間試験(40点満点)と期末試験(60点満点)の合計点で行います。60点以上を合格とします。
●講義では毎回、演習問題を出題します。提出は課しませんが、講義中に解答を発表してくれた学生には、正解・不正解に関わらず成績を加点します。
- <教科書>
- 特に使用しません。
毎回、講義時にプリントを配布します。ビジネス誌、新聞などの記事も教材として使用します。
- <参考書>
- 榊原清則 (2002) 『経営学入門 上・下 (日経文庫)』 日本経済新聞社.
井原久光 (2008) 『テキスト経営学―基礎から最新の理論まで(第3版)』 ミネルヴァ書房. 伊丹敬之・加護野忠男 (2003) 『ゼミナール 経営学入門 (第3版)』 日本経済新聞社. 他、講義中に随時紹介します。
- <オフィスアワー>
- 質問等は講義終了後に教室で受け付けます。
それ以外の時間を希望する場合は、事前にメールにてアポイントメントをお願いします。 (メールアドレス:m_michinaka※yahoo.co.jp ←※を@に換えてください)
- <学生へのメッセージ>
- 「出席をとらない講義」=「単位を取りやすい講義」と考えるのは早計ですのでご注意を。参考までに、 昨年度の本講義は「普段の出席人数」≒「最終的な合格人数」でした。講義では既存の学説や理論の紹介が多くなりますが、それらをただ暗記するのではなく、いかに自分の身近な問題に活用するかを考えながら、楽しく学んでほしいと思います。
- <備考>
- 後期開講科目「企業の理念と行動」と合わせて受講すると、より理解が深まります。(続編ではないので、片方のみの履修でも問題ありません)
「経営学入門」では、経営学的な観点から、企業が組織としての目標達成のためにどのように計画を立て行動するかについて学びます。一方、「企業の理念と行動」では、経済学的な視点から、企業がライバル企業や消費者との関係の中で、どのように利潤最大化を達成していくかについて学びます。
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