2011年度工学院大学 第1部機械工学科

機構学(Mechanism of Machinery)[5152]

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2単位
鈴木 健司 教授  
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最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
機械の運動の伝達、変換を行う「機構」について学習する。機構の構成論、速度解析を中心とする運動学、運動伝達機構設計論、知能ロボットシステム論などを含む。具体的な達成目標は、機構の自由度計算法、機構の速度解析法、歯車歯形論、差動歯車の機能計算法などを習得することである。

(JABEE学習・教育目標)
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:D◎

(JABEEキーワード)
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:機械設計,メカトロニクス,ロボティクス

(前提となる基礎知識と習得後の展開)
「数学I・II」(基本関数の微分・積分),「線形代数学I」(ベクトル),「工業力学及演習I・II」(速度・加速度)に関する知識が必要である.本科目を習得することにより、実際の機械の設計に機構学の知識を役立てることができる.

<授業計画及び準備学習>
第1週 [機構の基礎] 機械システムにおける機構の役割について学ぶ。演習問題1
第2週 [平面機構の自由度] 対偶の種類と平面機構の自由度について学ぶ。演習問題2
第3週 [空間機構の自由度] 空間機構の自由度について学ぶ。演習問題3
第4週 [ロボット機構の実際] 直交座標型、円筒座標型、球面座標型、多関節型など、
     実際のロボットの機構について学ぶ。演習問題4
第5週 [剛体の速度解析] 速度分値の等価性、速度三角形の相似性などを学ぶ。演習問題5
第6週 [機構の速度解析] 速度の瞬間中心、セントロードについて学ぶ。演習問題6
第7週 [リンク機構の運動伝達] リンク機構の種類と運動伝達について学ぶ。演習問題7
第8週 [リンク機構の速度解析] リンク機構の速度解析法について学ぶ。演習問題8
第9週 [リンク機構の加速度解析] 四節リンク機構の速度・加速度解析法について学ぶ。演習問題9
第10週 [接触伝動] 等角速度比伝動のための条件について学ぶ。演習問題10
第11週 [インボリュート歯車 ] インボリュート歯車とその製作法について学ぶ。演習問題11
第12週 [差動歯車装置] 差動歯車装置の回転数比の計算法を学ぶ。演習問題12
第13週 [減速機]  減速機の機構と役割について学ぶ 演習問題13
第14週 [カム装置] 運動変換の基本であるカムについて学ぶ。演習問題14
第15週 学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
原則として定期試験で最終成績を評価する。60点以上の者に単位を認める。
ただし、定期試験で60点に満たない者でも、毎週の演習問題の結果が単位認定相当と認められる場合には、最終成績を60点とする。

<教科書>
「基礎から学ぶ機構学」鈴木健司・森田寿郎(オーム社)

<参考書>
「機械力学-機構・運動・力学-」三浦宏文編著(朝倉書店)
「ロボット機構学」鈴森康一著(コロナ社)

<オフィスアワー>
八王子 MBSC棟121 火曜日 11:00〜12:00
その他の時間、および新宿での面談は,メールで事前に日程調整をしてください。(ksuzuki@cc.kogakuin.ac.jp)

<学生へのメッセージ>
講義の最後に行う演習問題を中心に、復習をしっかり行うこと。

 

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