2011年度工学院大学 第1部機械工学科

機械製図B(Machine Drawing B)[3357]

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1単位
関谷 重彦 非常勤講師

最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
図学の知識を基に,機械設計法についての基礎知識や考え方を整理,習得したうえで,機械技術者として必須のJIS機械製図法とその規則,第三角法等などについて学習する.図面を書き,読み,対象物をイメージできる基礎力を身につける.具体的な目標を以下に示す.
(1)機械設計法の基礎知識や考え方の整理と習得
(2)CAD基本操作および課題製図作図に必要な知識や考え方の習得
(3)機械製図法と規則の習得
(4)第三角法や展開図法の学習
(JABEE学習・教育目標)
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(C)○,(D)◎
(JABEEキーワード)
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:設計法,製図法と規則,展開図法,CAD,コンピュータグラフィックス
(前提となる基礎知識と習得後の展開)
 本科目を履修する前に,「機械製図法」を履修,習得することが望ましい.本科目と関連して,「機械製図A」により手書き製図を,「機械設計学」によりデザイン能力の習得を行うことができる.なお,機械製図の基礎知識の習得および手書き製図を体験していることが望ましい.本科目習得後は,「機械設計総合演習」や「CAD機械製図設計」などの応用科目によりデザイン能力の習得ができる.

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス,およびCAD概要説明
2.製図法と規則,およびCAD基本操作の説明
課題製図作図に必要な知識や考え方およびCADの基本操作を習得する.
(ア)JIS機械製図法とその規則,投影法,第三角法,展開図法等についての解説および復習
(イ)製品加工・製作のための工作・加工機械等の解説
(ウ)汎用CADソフト(AutoCADLT)の基本操作の解説
3.第一課題(パッキン押え) 課題説明およびCAD演習1
(ア)CAD応用操作の解説
(イ)「パッキン押え」の図面化への検討
(ウ)幾何公差,表面粗さ,製図記号,材料記号,工程記号等について解説
(エ)「パッキン押え」の製図演習
4.第一課題 CAD演習2 「パッキン押え」の製図演習
5.第一課題 CAD演習3 検図および提出
6.第二課題(ボルト・ナット) 課題説明およびスケッチ
(ア)ねじの基礎および製図におけるねじの描き方と読み方の学習
(イ)「ボルト・ナット」の観察とスケッチ
(ウ)「ボルト・ナット」の図面化への検討
(エ)「ボルト・ナット」の製図演習
7.第二課題 CAD演習1 「ボルト・ナット」の製図演習
8.第二課題 CAD演習2 「ボルト・ナット」の製図演習
9.第二課題 CAD演習3 検図および提出
10.機械設計演習
(ア)機械設計の基礎について学習
(イ)簡単な事例(例えば,往復運動する機構)を用いた演習
11.第三課題(豆ジャッキ) 課題説明およびスケッチ
(ア)ジャッキの基礎の学習
(イ)「豆ジャッキ」の図面化への検討
(ウ)製図記号,特殊加工等についての学習
(エ)「豆ジャッキ」の製図演習
12.第三課題 CAD演習1 「豆ジャッキ」の製図演習
13.第三課題 CAD演習2 「豆ジャッキ」の製図演習
14.第三課題 CAD演習3 検図および提出
15.学習成果の確認

準備学習
1.各回共通事項:JIS機械製図法に基づく作図法
  具体的には,CADの操作方法,JIS機械製図法とその規則,投影法,第三角法および展開図法の復習.また,製品加工・製作のための工作・加工機械等の復習.
2.第一課題「パッキン押え」の準備学習
(ア)パッキン押え(使用方法,使用例など)の学習
(イ)幾何公差,表面粗さ,製図記号,材料記号,工程記号等の学習
(ウ)パッキン・シールなどの学習
3.第二課題「ボルト・ナット」の準備学習
(ア)ボルト・ナットの基礎に関する学習
(イ)ボルト・ナットの呼び方と意味に関する学習
(ウ)表面粗さ,製図記号,材料記号,工程記号等の学習
4.第三課題「豆ジャッキ」の準備学習
(ア)ジャッキの基礎に関する学習
(イ)「豆ジャッキ」に関する学習
(ウ)幾何公差,表面粗さ,製図記号,材料記号,特殊加工等についての学習
(エ)はめあい寸法許容誤差の学習
5.機械設計演習の準備学習
(ア)機械設計に関する学習
(イ)機構に関する学習
6.学習成果の確認(試験)の準備学習
 授業で学習した内容全ての総復習を行うこと.

<成績評価方法及び水準>
機械工学エネルギー・デザインプログラム:
成績は,1)検図における教員との情報伝達等のコミュニケーション力(25%)  
    2)学習成果の確認(試験)(25%)
    3)作成図面(50%)
により判定する.これらは「機械工学エネルギー・デザインプログラム」の学習・教育目標(C)および(D)にそれぞれ対応する.

<教科書>
「JISにもとづく標準機械製図集(第6版)」北郷 薫監修,大柳 康,蓮見善久共著(理工学社)
「情報処理の入門と実践(リテラシーツールの活用法)」荒 實,加藤 潔,茅野 昭,竹本正勝,竹本宣弘,立野昌義,田中淳弥,飛松敬二郎共著(共立出版社)

<オフィスアワー>
授業終了後,または個別に相談してください.(問合せ先は,各担当教員の指示に従って下さい)
本科目共通の問い合わせは,科目担当幹事の機械工学科 西谷先生までメールで連絡すること
(at13152@ns.kogakuin.ac.jp)

 

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