2011年度工学院大学 第1部機械工学科
○機械製図A(Machine Drawing A)[3353]
1単位 宿谷 知弘 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 図学の知識を基に,機械設計法についての基礎知識や考え方を整理,習得したうえで,機械技術者として必須のJIS機械製図法とその規則,第三角法等について学習する.図面を書き,読み,対象物をイメージできる基礎力を身につける.
具体的な達成目標を以下に示す. 1)機械設計法の基礎知識や考え方の整理と習得 2)機械製図法と規則の習得 3)第三角法や展開図法の学習
(JABEE学習・教育目標) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」(C)○,(D)◎ (JABEEキーワード) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」設計法,製図法と規則,展開図法
(前提となる基礎知識と習得後の展開) 本科目を履修する前に,「機械製図法」を履修,習得することが望ましい.本科目と関連して,「機械製図B」によりCADの学習を,「機械設計学」によりデザイン能力の習得を行うことができる.また,エンジニアリングデザイン科目の一つとして,実際に加工演習で製作している課題を製図することで,実習・実験・演習・講義などの他の科目との連携が図れる.さらには,本科目習得後は,「機械設計総合演習」や「CAD機械製図設計」などの応用科目を履修することができる.また,「卒業論文」などでの機械・装置・部品等の設計製作時に役立つ.
- <授業計画及び準備学習>
- 1.ガイダンス,ドラフターの取り扱い,および機械製図概要説明
2.機械製図の基礎 JISに基づく機械製図の基礎学習, および第三角法を用いた機械製図演習(スケッチ)
3.第一課題(平歯車)の説明,その設計法および機械要素の学習, および平歯車設計製図演習 4.第一課題 機械製図演習1 図枠,部品表,平歯車の設計,レイアウト および平歯車の作図 5.第一課題 機械製図演習2 図面の完成および検図
6.第二課題(プラグ&ねじスリーブ)の説明,その設計法 および機械要素の学習,および機械製図演習(スケッチ) 7.第二課題 機械製図演習1 図枠,部品表,レイアウト, および課題の作図 8.第二課題 機械製図演習2 口頭試問および図面提出
9.第三課題(フランジ型固定軸継手)の説明. その設計法および機械要素の学習,および機械製図演習(スケッチ) 10.第三課題 機械製図演習1 図枠,部品表,レイアウト, および部品図の作図 11.第三課題 機械製図演習2 部品図の作図 12.第三課題 機械製図演習3 組立図の作図 13.第三課題 機械製図演習4 図面の完成および検図 14.第三課題 機械製図演習5 口頭試問および提出
15.学習成果の確認(定期試験)
準備学習 1.各回共通事項:JIS機械製図法に基づく作図法 具体的には,ドラフターおよび製図器具の操作方法,JIS機械製図法とその規則,投影法,第三角法および展開図法の復習.また,製品加工・製作のための工作・加工機械等の復習.
2.第一課題「平歯車」の準備学習 (ア)歯車の基礎に関する学習 (イ)歯車の設計に関する学習 (ウ)平歯車の学習 (エ)図面記号,材料,加工法などの学習
3.第二課題「プラグおよびねじスリーブ」の準備学習 (ア)機械要素(配管部品)の学習 (イ)ねじの学習 (ウ)はめあい寸法許容誤差,表面粗さの学習 (エ)図面記号,材料,加工法などの学習
4.第三課題「フランジ型固定継手」の準備学習 (ア)軸と軸継手の基礎の学習 (イ)フランジ型固定継手の学習 (ウ)はめあい寸法許容誤差,表面粗さの学習 (エ)キー溝の必要性および断面図の見方等の学習 (オ)継手ボルト・ナットおよび座金の学習 (カ)図面記号,材料,加工法などの学習
5.学習成果の確認(試験)の準備学習 授業で学習した内容全ての総復習を行うこと.
- <成績評価方法及び水準>
- 機械工学エネルギー・デザインプログラム:
成績は, 1)検図における教員との情報交換等のコミュニケーション力(25%) 2)期末試験 (25%) 3)作成図面 (50%) により判定する.ただし,最低出席基準に満たない場合や,成績評価の条件を一つでも満足しない場合は科目履修放棄の扱いとする.これらは「機械工学エネルギー・デザインプログラム」の学習・教育目標(C)および(D)にそれぞれ対応する.
- <教科書>
- 「JISにもとづく標準機械製図集(第6版)」北郷 薫監修,大柳 康,蓮見善久共著(理工学社)
- <オフィスアワー>
- 授業終了後,または問い合わせの上,対応可.
本科目共通の問い合わせは,科目担当幹事の機械工学科 西谷までメールで連絡すること (at13152@ns.kogakuin.ac.jp)
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