2011年度工学院大学 第1部機械工学科

機械工学基礎演習I(Engineering Exercise of Fundamentals of Mechanical I)[5225]

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1単位
大野  隆 准教授  
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最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 新入生に,大学における学習環境やこれから学ぶ機械工学のイメージを把握させると共に,学習の動機付けを行う.各演習課題を通して,自ら学ぶ習慣や様々なスタディスキルを身につける.あわせて,大学での4年間が有意義なものになるよう,各自の進捗にあった指導を行う.また,大学生活に適応できるように,大学の4年間で学ぶ目的をしっかり持てるように導く.

(具体的な目標)
 新入生へのガイダンス,大学で学ぶ上での基本的な事柄を学習し理解する.
 (1)大学及び学科の教育目標とカリキュラムを理解する.
 (2)大学生活を送る上で必要な考え,モラル及び常識を身につける.一般教育科目や機械工学を学ぶ
    上で,必要な事柄を理解して使えるようにする.
 (3)文献検索,ノートの取り方,報告書の書き方・発表などの演習を通して,大学授業で必要となる    基礎的技術や技能を習得する.
 (4)グループで討論し,グループとしての意見をまとめ,発表を行う.また,他者の発表に対しても    意見や感想を述べる.
 (5)もの作り等の様々な演習を通して,コミュニケーション能力を養うと共に広い視点で物事を捉え    る事の大切さを習得する.

(JABEE学習・教育目標)
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(A)多面的・総合視点の獲得○,(C)コミュニケーション能力の習得◎,(F)デザイン能力の習得○

(前提となる基礎知識と習得後の展開)
 本科目は,大学初年次教育及び大学学習への導入科目であるため,前提となる科目はない.本演習科目において習得した基礎知識及び体験は,これから受講するすべての科目と関連し,今後の授業科目の習得に役立つ.また,工学全般やもの作り等に対する好奇心は,機械技術者としての大切な素養となる.

<授業計画及び準備学習>
1,2.[オリエンテーションキャンプ]
 オリエンテーションキャンプを通じて大学生活への適応を図る.
3.[ガイダンス]
 大学及び機械工学科における学習環境や学科におけるコース制度,進級条件,JABEE等の学生生活を送る上で重要な情報を紹介する.
 大学及び学科の教育目標とカリキュラムを理解し,大学4年間の学習の流れを把握する.また,本科目の授業計画と成績評価について理解する.
4.[施設・研究室見学]
 大学施設(TECC,夢工房,学習支援センター)及び機械工学科の各研究室を見学する.
5.[大学で学ぶ]
 高校での学びとの違い,大学で何を学ぶかを明確にする.大学生活の計画を立てる.「個別指導」や「履修指導」なども含めて行う.
6.[文献の探し方]
 図書館の利用,文献引用のルール,インターネットと情報利用のルール,知的財産権について学ぶ.
7.[ノートを取る]
 ノートをとる目的,学びの技術,ノート作成技術.
8.[時間の管理,効果的学習]
 自分の日頃の行動を,時間的な観点から見直す.自分の学習スタイルについて考え,大学4年間の学習計画を立てる.
9.[もの作り]
 問題解決型学習テーマ:ブリッジコンテスト1
 つまようじと接着剤を用いて構造物を作り,その完成度や耐荷重を競い合う.
10.[もの作りー続き]
 問題解決型学習テーマ:ブリッジコンテスト2
 つまようじと接着剤を用いて構造物を作り,その完成度や耐荷重を競い合う.
11.[発表練習]
 もの作り演習における問題解決の過程及び結果についてまとめる.プレゼンテーションのため,グループでパワーポイントを作成する.グループで討論を行い,グループとしての意見をまとめる.発表の練習を行う.
12.[プレゼンテーション]
 グループで討論し,グループとしての意見をまとめて発表(前週でまとめた内容や意見)する.また,他のグループの発表内容をよく聞き,発表に対して意見や感想を述べる.
13.[レポートの書き方と演習]
 レポートとは何か,レポートに関する決まり(提出期日の厳守)やレポートの書き方(題目,提出期日,提出者:学籍番号・氏名,図・表,引用文献など)を学ぶ.
14.[日本語文章表現]
 文章の基本,論理的な文章の作成,正しく伝えるための表現法を学ぶ.
15.[授業についてのまとめ・予備日]
 授業の感想や授業アンケートを実施する.
 

<成績評価方法及び水準>
・全授業出席を前提とし,成績評価は演習40%,プレゼンテーション40%,レポート20%で行い,60点以 上を合格とする.
・全授業出席のこと(遅刻・欠席をしないようにする).演習への参加態度も評価の対象となる.
・レポートは期限を守って提出すること.

<教科書>
なし

<参考書>
「技術とは何か」    大輪武司 (オーム社)

<オフィスアワー>
授業終了後の10分間をオフィスアワーとする.それ以外は,金曜日午後6時までは何時でも可(8-301室於).ただし,メールにて事前連絡のこと.(e-mail:at72047@ns.kogakuin.ac.jp)

<学生へのメッセージ>
演習科目なので毎回出欠を確認し演習を行う.レポートは期限を守って必ず提出すること.

 

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