2011年度工学院大学 第1部機械工学科

機械工学基礎演習I(Engineering Exercise of Fundamentals of Mechanical I)[3444]

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1単位
立野 昌義 教授  
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最終更新日 : 2012/03/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
新入生に大学における学習環境やこれから学ぶ機械工学のイメージを把握させ,大学における学習の動機づけを行う.各演習課題を通して自ら学ぶ習慣やさまざまなstudy skillsを身につける.あわせて大学での4年間を有意義なものになるように各自の進捗にあった指導を行う.大学生活に適応できるように,大学4年間で学ぶ目的をしっかり持てるように導く.

(具体的な目標)
新入生へのガイダンス,大学で学ぶ上での基本的なことがらを学習し,理解する.
(1)大学および学科の教育目標とカリキュラムを理解する.
(2)大学生活を送る上で必要な考え,モラル,常識を身につける.一般科目や機械工学を学ぶ上で必要なことがらを理解して,使えるようにする.
(3)文献検索,ノートの取り方,報告書の書き方・発表などの演習を通して大学授業で必要となる基礎的技術や技能を習熟する.
(4)グループで討論しグループとしての意見をまとめ,発表を行う.他者の発表に対して意見や感想を述べる.
(5)ものづくりなどのさまざまな演習を通してコミュニケーション能力や広い視点でものごとを捉えることの大切さを理解する.

(JABEE学習・教育目標)
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(A)多面的・総合視点の獲得〇,(C)コミュニケーション能力の習得◎,(F)デザイン能力の習得○

(前提となる基礎知識と習得後の展開)
 本科目は大学初年次教育および大学学習への導入科目であるため,前提となる科目はない.本演習科目における基礎知識および体験はその後受講するすべての科目と関連し,その後の授業科目の修得に役立つ.
工学全般やものづくり等に対する好奇心は機械技術者としての大切な素養となる.

<授業計画及び準備学習>
1,2. [オリエンテーションキャンプ]  
オリエンテーションキャンプを通じて大学生活への適応を図る.

3.[ガイダンス]  
大学および機械工学科における学習環境や学科におけるコース制度・進級条件・JABEEなど学生生活を送る上で重要な情報を紹介する.
大学および学科の教育目標とカリキュラムを理解し,大学4年間の学習の流れを把握する.機械工学基礎演習Iの授業計画と成績の評価を理解する.

4.[施設・研究室見学]  
大学施設(TECC,夢工房,学習支援センター)および機械工学科研究室を見学する.
見学経路(AかBのどちらかを基本経路とする)
A 機械工学科研究室(内燃研,機械強度研など)→TECC→夢工房→学習支援センタ
B 夢工房→学習支援センタ→TECC→機械工学科研究室(内燃研,機械強度研など)

5.[大学で学ぶ]  
 高校での学びとの違い,大学で何を学ぶかを明確にする.大学生活の計画を立てる.[個別指導]や[履修指導]なども含む.

6.[文献の探し方]  
 図書館の利用,文献引用のルール,インターネットと情報利用のルール,知的財産権について学ぶ.

7.[ノートを取る]  
 ノートを取る目的,学びの技術,ノート作成技術.

8.[時間の管理,効果的に学習する]  
 自分の日頃の行動を時間的な観点から見直す.自分の学習スタイルについて考えて,大学4年間の学習計画を立てる.

9.[ものづくり]  問題解決型学習
 問題解決型テーマ:ブリッジコンテテスト1
つまようじと接着剤を用いて構造物を作り,その完成度や耐荷重を競い合う.

10.[ものづくり−続き]  問題解決型学習
 問題解決型テーマ:ブリッジコンテテスト2
つまようじと接着剤を用いて構造物を作り,その完成度や耐荷重を競い合う.

11.[発表練習]  
 ものづくり演習における課題解決の過程,結果についてまとめる.プレゼンテーションのためグループでパワーポイントを作成する.グループで討論し,グループとしての意見をまとめる.発表練習を行う.

12.[プレゼンテーション]  
 グループで討論し,グループとしての意見をまとめ,発表する.他者の発表に対して意見や感想を述べる.

13.[レポートの書き方と演習]  
 レポートとは何か,レポートのきまり(提出期日の厳守)やレポートの書き方(題目,提出期日,提出者:学籍番号・氏名,図・表,文献の引用など)を学ぶ.

14.[日本語文章表現]  
 文章の基本,論理的な文章の作成,正しく伝えるための表現法を学ぶ.

15.[授業についてのまとめ・予備日]  
 授業の感想や授業アンケートを実施する.

<成績評価方法及び水準>
・全授業出席を前提とし,成績評価は演習40%,プレゼンテーション40%,レポート20%で行い,合格点は60点以上とする.
・全授業出席のこと(遅刻・欠席しないようにする).演習への参加態度も評価の対象となる.
・レポート課題は期限を守って提出すること.

<教科書>
なし

<参考書>
「技術とは何か」    大輪武司 (オーム社)

<オフィスアワー>
授業の終了後10分間をオフィスアワーとする.それ以外は,金曜日 16:30〜17:30八王子校舎8-302室(問い合わせ先:メールアドレス: at11831@ns.kogakuin.ac.jp)

<学生へのメッセージ>
演習科目なので毎回出欠を確認し演習を行う.レポートは期限を守って必ず提出すること.

 

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