職業指導（Career Guidance）[9801]

＜授業のねらい及び具体的な達成目標＞

（ねらい）：産業構造と雇用の激変の中で労働観・職業観が激しく揺さぶられている。高校生は、将来どのように働いて生きていくのかを見通して、何をどのように学ぶのかを模索している。高校生に、生きる土台となる労働・職業をどのように学ばせるのか、実際の職業指導実践と、職業指導にかかわる下記の点から考察する。
１．現代における職業指導の役割と課題、２．青年の進路の実際、３．高校における職業指導、４．労働の世界にかかわる人権教育としての職業指導、５．青年が人間らしく働いて生きるためにー学校の役割・教師の役割
（達成目標）：労働・職業の指導への実践的な見通しが持てるようになること。

＜授業計画及び準備学習＞

１．　導入
　　　　準備学習：職業指導について調べる
２．　現代における職業指導の役割と課題１ 子ども・青年の進路の現状
　　　　準備学習： 子ども・青年の進路の現状について調べる
３　　現代における職業指導の役割と課題２　職業指導の現状と政策的対応／めざすべき職業指導の視点
　　　　準備学習：職業指導の現状と政策的対応／めざすべき職業指導の視点について調べる
４．　高校生の進路実態１ 高校生の進路とその背景　
　　　　準備学習：高校生の進路とその背景について調べる
５．　高校生の進路実態２ 高校生の就職状況（１）
　　　　準備学習：高校生の就職状況について調べる
６．　高校生の進路実態３ 高校生の就職状況（２）　　　
　　　　準備学習：高校生の就職状況について調べる
７．　高校生の進路実態４ 高校生の進学ルート
　　　　準備学習：高校生の進学ルートについて調べる
８．　高校生の進路実態５ 定時制高校など困難な就職状況　　　　
　　　　準備学習：定時制高校など困難な就職状況について調べる
９．　職場で働く青年の実際１ 青年労働者へのインタビューから
　　　　準備学習：青年労働者へのインタビューについて調べる
１０．職場で働く青年の実際　２ 青年労働者のインタビューから見えてくるもの
　　　　準備学習：青年労働者のインタビューから見えてくるものについて調べる
１１．職場で働く青年の実際　３ 中小企業で働き成長する青年たち
　　　　準備学習：中小企業で働き成長する青年たちについて調べる
１３．職場で働く青年の実際　４ 東京建築カレッジの挑戦　
　　　　準備学習：東京建築カレッジの挑戦について調べる
１４．職場で働く青年の実際　５ 生産の世界の情報化と労働
　　　　準備学習：生産の世界の情報化と労働について調べる
１５．前期のまとめ、学習成果の確認（試験）
　　　　準備学習：前期の総復習をする　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
１６．高校における職業指導１ 高校における就職指導システム
　　　　準備学習：高校における就職指導システムについて調べる
１７．高校における職業指導２ 教育実践における職業指導
　　　　準備学習：教育実践における職業指導について調べる
１８．高校における職業指導３ 職業学科、普通高校、総合学科ににおける職業指導　　　　　
　　　　準備学習： 職業学科、普通高校、総合学科ににおける職業指導について調べる
１９．グローバリゼーションと職業指導１ 21世紀日本の職業指導実践に求められる国際的視野
　　　　準備学習：21世紀日本の職業指導実践に求められる国際的視野について調べる
２０．グローバリゼーションと職業指導２ 職業指導にかかわる国際基準
　　　　準備学習： 職業指導にかかわる国際基準について調べる
２１．グローバリゼーションと職業指導３ 労働の世界にかかわる人権教育としての職業指導
　　　　準備学習：労働の世界にかかわる人権教育としての職業指導について調べる
２２．ハンディのある青年の進路の保障　
　　　　準備学習：ハンディのある青年の進路の保障について調べる
２３．学校の役割・教師の役割１ 学校から仕事への移行、その核心 　
　　　　準備学習：学校から仕事への移行、その核心 について調べる
２４．学校の役割・教師の役割２ 学校で育てたい力／教師に求められること　
　　　　準備学習：学校で育てたい力／教師に求められることについて調べる　
２５．学校の役割・教師の役割３　普通教育としての技術教育の可能性／専門的な知識、技能・技術の獲得／労働権利学習／はじめ の一歩を踏み出す　
　　　　準備学習：　普通教育としての技術教育の可能性／専門的な知識、技能・技術の獲得／労働権学習／はじめ の一歩を踏み出す、について調べる　　　　　　
２６．課題研究発表１
　　　　準備学習：課題研究発表について調べる
２７．課題研究発表２
　　　　準備学習：課題研究発表について調べる
２８．課題研究発表３
　　　　準備学習：課題研究発表について調べる
２９ 課題研究発表４
　　　　準備学習：課題研究発表について調べる
３０．まとめ、学習成果の確認（レポート課題作成)
　　　　準備学習：後期の総復習と最終レポート作成について調べる

＜成績評価方法及び水準＞

講義毎の小レポート、研究発表、試験を、６０：２０：２０の比重で配点し、総合評点が６０点以上を合格点とする。

＜教科書＞

毎回の授業でプリントを配布（教科書を使用する場合は授業の開始時に指示する）

＜参考書＞

斉藤武雄他編『ノンキャリア教育としての職業指導』（学文社）、斉藤武雄他編『工業高校の挑戦』（学文社）、斉藤武雄、乾彰夫他『私たちの進路と社会』（大月書店）、斉藤武雄、太田政男他『労働・職業・生活の学習』（大月書店）、堀内達夫他編『新版・専門高校の国際比較−日欧米の職業教育』（法律文化社）、厚生労働省『世界の厚生労働2006』（TKC出版）、河野義顕他編『技術科の授業を創る』（学文社）、竹内常一他編『揺らぐ、学校から仕事へ』（青木書店）、本田由紀他『ニートって言うな！』（光文社新書）、平塚真樹他編『ニート・フリーターと学力』（明石書店）、『フツーを生きぬく進路術』（青木書店）、森岡孝二『働きすぎの時代』（岩波書店）、熊沢誠『若者が働くとき』（ミネルヴァ書房）、乾彰夫編『不安定を生きる若者たち』（大月書店）、乾彰夫編『18歳の今を生きぬく』（青木書店）、岩川直樹他編『仕事の絵本』（全６巻）（大月書店）、児美川孝一郎『権利としてのキャリア教育』、道幸哲也『１５歳のワークルール』（旬報社）、日高教・高校教育研究委員会・太田政男他編『学ぶ・働く・つながる』（かもがわ出版）、）、笹山尚人『労働法はぼくらの味方』（岩波ジュニア新書）、湯浅誠「反貧困』（岩波新書）、堤未果『ルポ貧困大国アメリカ』『ルポ貧困大国アメリカ２』（岩波新書）、本田由紀『教育の職業的意義』（ちくま新書）

＜オフィスアワー＞

Ｅ-mailで対応するので遠慮なくどうぞ。

＜学生へのメッセージ＞

　いかに生きるかは、どんな職業についてどのように働くかと同義語と言ってもよい。学生諸君の自らの生き方＝労働と職業を考える機会にもして欲しい。

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。 Copyright(c)2010 Kogakuin University. All Rights Reserved.