2010年度工学院大学 教職課程科目

社会教育(Social Education)[9521]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
穂積 健児 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
生涯学習の時代といわれている現代において人々が「歴史の主人公」となるための社会教育実践が切望されている。にもかかわらず、わが国の社会教育関係法や実践は時代に逆行しているように見える。「格差や貧困」が拡大している現在、人権・平和・民主主義の観点からわが国の社会教育の歩みと今後のありようを共に考えたい。

<授業計画及び準備学習>
第1回 ガイダンス「現代社会と社会教育」
第2回 人間にとって学習とは何か(人間の本性と学習、社会教育)
第3回 社会教育とは何か(その1)(身近にある社会教育、学校教育との違い)
第4回 社会教育とは何か(その2)(歴史、概念、体系)
第5回 社会教育とは何か(その3)(諸外国の状況、「学習権宣言」を読む)
第6回 社会教育とは何か(その4)(ユネスコの「学習権宣言」に学ぶ)
第7回 公教育としての社会教育「公民館」(グループによる調査報告とコメント)
第8回 公教育としての社会教育「図書館」(グループによる調査報告とコメント)
第9回 公教育としての社会教育「博物館」(グループによる調査報告とコメント)
第10回 その他の社会教育「職業教育」(グループによる調査報告とコメント)
第11回 その他の社会教育「平和博物館」(グループによる調査報告とコメント)
第12回 日本の社会教育実践から学ぶ(日本の社会教育の歴史、戦後の社会教育実践)
第13回 社会教育の課題(その1)(行財政、法律、制度)
第14回 社会教育の課題(その2)(施設、職員・指導者、運営、学習課題等)
第15回 21世紀の社会教育を展望する(国際人権規約、学習権宣言、男女平等条約、
      子どもの権利条約等)

<成績評価方法及び水準>
 期末に課すレポートで評価する。 毎授業ごとの感想文、見学・調査の発表も考慮する。 60点以上の者を合格とする。レポートは、授業の理解度、個人の考え・意見を重視する。 試験は実施しない。

<教科書>
 「教育基礎論」(仮称/酒井書店)、「ユネスコ学習権宣言と基本的人権」(藤田秀雄編著/教育史料出版会)、「表現・文化活動の社会教育」(畑潤・草野滋之編/学文社)

<参考書>
 「子どもの社会力」(門脇厚司著/岩波新書)、「社会教育のしごと」(社会教育推進全国協議会編)、
「現代の貧困と社会教育」(上田幸夫・辻浩編著/国土社)

<オフィスアワー>
 土曜日の授業終了後、午後2時30分〜3時

<学生へのメッセージ>
 毎回レジュメは作成しますが、指定した教科書は購入してください。 半年間ですが、「出会い、交流、語り合い」を大切にしたいと思います。 そういう機会には、積極的に参加してください。

<備考>
 自宅の電話、FAX、メールアドレスは教員名簿に掲載されていると思いますので、気軽にご連絡ください!

 

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