2010年度工学院大学 教職課程科目

技術教育の研究B(Study of Industrial Arts B)[9241]

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4単位
直江 貞夫 非常勤講師
尾高  進 准教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
技術の教育は、ものを介して人と人との関係をより深く理解し、人格の形成に大きく関わっている。この授業では、中学校における技術科教育を中心に、その教育目的、到達目標、学力、教材づくりの論理などの基礎的なことがらを身につけてもらいたいと考えている。

<授業計画及び準備学習>
毎回の授業に臨むに際して、特別の予習は必要ない。ただし、1)毎日の授業の終わりに書いてもらう「今日のひとこと」が、復習的なトピックになっていることが多いので「今日のひとこと」を書くことを通して、その日の内容を振り返ること、2)教育に関心を持って本や新聞を見ること、をお願いしたい。
(尾高担当)
1.オリエンテ−ション
2.道具か機械か(上)−技術の定義(1)−
3.道具か機械か(下)−技術の定義(2)−
4.技術って何?−技術の定義(3)−
5.技術と労働−技術の定義(4)−
6.技術教育の方法
7.技術科の授業論・学力論−普通教育としての技術教育−
8.技術科の教材論
9.技術教育とコンピュ−タ
10.技術教育と環境問題
11.教育における評価の基礎理論
12.技術科の授業設計
(直江担当)
13.初めての技術科−中学1年生までのものづくり体験−
14.立体を平面上に表現する−キャビネット図、等角図、第三角法−
15.木質材料と加工道具
16.木材加工実習例
17.木材加工と生徒の意識
18.木材加工学習のねらい
19.特定の技能の獲得を目的とする授業
20.研ぎの授業展開−研いで削る−
21.本職の研ぎと削り
22.生徒が高度な特定の技能を獲得することの意味−学校から家庭・社会へ−
23.栽培(生物育成)の授業の骨格
24.作物栽培実習例
25.延長コード、リモコン・スイッチの製作
26.ものを作る授業で生徒はどう変わるのか
27.中学校技術科の授業づくり

<成績評価方法及び水準>
 受講生一人について、各担当者の持ち点を50点とし、合計点が60点以上の者に単位を認める。
尾高の評価:授業中のディスカッションから、授業内容を必要最低限理解していると認められる場合に30点を与える。加えて、授業時に毎回書く「今日のひとこと」の提出状況により加点を行う。
直江の評価:授業中に提示される模擬授業や生徒の具体的な製作活動及び実際の作業現場等について技術教育の観点から分析的に評価できていると判断できれば30点を与える。授業最終回に書く課題文の記述を20点とする。

<教科書>
 河野義顕、大谷良光、田中喜美編著 『技術科の授業を創る−学力への挑戦−』学文社 3600円+税
(購入の方法は別途指示があります)

<参考書>
齊藤武雄、佐々木英一、田中喜美、依田有弘編著 『ノンキャリア教育としての職業指導』 学文社 2500円+税

<オフィスアワー>
 授業の前後またはメ−ルで連絡ください。

<学生へのメッセージ>
 教員から学生への一方通行ではなく、できるだけ受講生のみなさんとの往復的なやりとりをしながら授業を進めていきたいと考えています。

 

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