2010年度工学院大学 教職課程科目

現代教職論(Study on Modern Teaching Profession)[9023]

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2単位
藏原 清人 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 今日,教師に対しての期待が高まっています。教師はこれからの社会を担う人材を養成するという大きな役割を担っているとともに,教育をめぐって様々な問題がおきていることに対し,その解決にあたることが期待されているからです。
 この科目では,こうした教師を巡る期待や果たすべき役割について考え,教職,教育についての理解を深めたいと思います。そのためには教師は実際にはどんな仕事をしているのか,どんな思いでおこなっているか,生き甲斐や喜びについて学ぶとともに,教師と生徒・家庭の関係・学校と社会の関係など視野を広げて現代における教師の役割と教育の意義を考えていきます。
 また,教職課程の導入科目として,学生自身の教職への関心を高め,その適性を確かめ教職への意志を再確認することも課題の一つです。ぜひ広い視野から考えていきましょう。討論や発表など活発な授業にしていきたいと思います。学生諸君の積極的な参加を期待します。

<授業計画及び準備学習>
1. 教職への関心・教職の魅力(この授業の課題を説明し,教職への関心を高めます。)
2. なぜ教師をめざすのか(意見発表)(学生の交流や授業への積極的参加をめざしてショートスピーチを行う。)
3. 教師という仕事(1) 子どもと接する(教師は子供を受け止め理解することが,まず必要です。そのことについて考えます。)
4. 教師という仕事(2) 授業を行う(授業というものをそれを行う教師や社会の側からとらえ直します。)
5. 教師という仕事(3) 学校の仕事(教師の仕事のもう一つ大きな課題としての校務と,教員の職務内容(研修、服務及び身分保障等を含む )を考えます。)
6. 学校の生活 1日の予定・1年の予定(学校のしくみを,スケジュールを通して考えます。)
7. 教師の仕事を考える(ビデオを見る)(これまで学習した教師の仕事を映像を通して総合的に理解します。)
8. 理想の教師は? 教育は?(意見発表)(これまでの学習で豊かにした自己の教師像をショートスピーチで発表します。)
9. 教師をめざす(1) 教職課程の履修(教師になるための学習のしくみを知り,免許制度の概要を学びます。)
10. 教師をめざす(2) 教育実習に行く(教師の学習のメイン・イベントとしての教育実習について学びます。)
11. 教師をめざす(3) 教職の適性・採用試験(教師の適性について考え,授業試験の準備について学びます。)
12. 教師の立場と守るべきこと(教師の職業としての責任,あり方を考えます。)
13. 教師への期待(まとめとして,今日教師に期待されることを学びます。)
14. まとめ
15. 学習成果の確認(試験)

 これまで受けてきた教育をふり返り,どんな先生に出会ってきたか,自分はどんな思いをしていたのかを思い出しておくこと。また,様々な教育問題に関心をもつようにし,実践記録を読んだり,ニュースなどを読んだり視聴しておくこと。恩師や友人,家族などと話をし,これまでの学校生活をふり返ったり,教育問題を考えることもこの科目にとって大切な学習(予習・復習)です。

<成績評価方法及び水準>
授業中に指示する。必須レポートと試験によって評価する。

<教科書>
特に指定しない。

<参考書>
「講座教師教育学1.教師とは」学文社

<オフィスアワー>
木 16:30〜17:30 新宿校舎A-2778号室,及び必要により授業終了後に行う。

<学生へのメッセージ>
教職は厳しい面もありますが,なによりも人も育て,人間同士の関係を育てていく仕事です。それは未来を育てる仕事です。人間らしく生きている人,生きたい人はみな教師としての適性を持っています。この授業を通して,教師の仕事,教育の仕事に関心を持ってもらえればいいと思います。履修にあたって,これまで自分が出会ってきた教師のことをおもいだして,教師のあり方について考えておいて下さい。
また,これまで受けてきた教育について,ふり返ってみたい人の参加も歓迎します。

 

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