2010年度工学院大学 教職課程科目

教育原論(Principles of Education)[9012]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

4単位
内山 宗昭 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 教育に関する基礎的な原理・理論、思想、また制度や歴史についての講義行ない、教育に関する基本的な概念・知識および考え方等について学ぶ。教職教養として、基礎知識の理解とともに、それを土台として、各自の教職についての考えを深めてゆくことを目指したい。
 具体的達成目標は次の通り。 1)学校教育、社会教育の現在の動向について関心を持ち、教育を担う側の視点から考えることを身につける。 2)小論やレポートの作成を通じて、教育についての問題関心を深め、考えて、それを客観的に表現しうる力を養う。主観的な感想のレべルから脱し、各自の率直な問題意識は大事にしながらも、体系的・客観的な考察が出来るようなレベルを習得する。 3)基本的な概念・知識の習得を図る。教育観、学校論、教師論、子ども論、カリキュラム論、教育方法論、教育行政・制度論、社会教育、教育史、教育の国際化のテーマの学習を通じ、学習権、生涯学習、子どもの権利条約、国際理解教育、等々のすなわちキーワードの理解も図る。

<授業計画及び準備学習>
1. [教職課程の学習について] 導入的な講義を行う。
2. [教育の意義論・本質論(1)] 教育の概念の検討 
3. [教育の意義論・本質論(2)] 教育制度と学習権の問題を考える 小レポート実施
4. [学校論(1)] 学校の歴史(1) 学校の起源 
5. [学校論(2)] 学校の歴史(2) 近代公教育制度の成立とその課題
6. [学校論(3)] 学校の機能について(1) 近代公教育制度の特徴的機能 
7. [学校論(4)] 学校の機能について(2) 学校と「生涯学習」
8. [学校論(5)] 学校経営 学校経営の内容と課題
9. [学校論(6)] 学級経営 学級経営の内容と課題
10. [社会教育論(1)] 生涯学習論
11. [社会教育論(2)] 学校教育との連携 博物館と学校の連携 小レポート実施
12. [日本の教育の歴史(1)] 近代以前の教育について
13. [日本の教育の歴史(2)] 戦前の教育史
14. [日本の教育の歴史(3)] 戦後〜現代の教育史
15. [まとめ] 前期のまとめ レポート課題実施
16. [子ども論(1)] 子ども観の変遷 少子化社会 子育て支援 
17. [子ども論(2)] 子どもを取り巻く環境について 子どもとメディア 子どもの権利条約  
18. [教師論(1)] 教師像に関して 
19. [教師論(2)] 教員養成に関する課題  小レポート実施
20. [教育方法論(1)] 感覚的実学主義の系譜  新教育運動の系譜
21. [教育方法論(2)] 系統学習と経験学習  小レポート実施 
22. [教育行政・制度論(1)] 教育行政の組織と運営
23. [教育行政・制度論(2)] 制度改革とその方向をめぐって
24. [教育改革とカリキュラム論(1)] カリキュラムの類型 
25. [教育改革とカリキュラム論(2)] カリキュラム改革
26. [教育改革とカリキュラム論(3)] 学校教育・社会教育連携によるカリキュラムの構想 小レポート実施 
27. [国際化と教育(1)] 国際理解教育の展開  環境教育、開発教育、国際教科書改善運動等について 
28. [国際化と教育(2)] 地域の国際化と多文化教育
29. [まとめ 課題学習] 全体のまとめ  課題の実施
30. [学習成果の確認(試験)]

準備学習 各テーマに即した小論が書けるように準備する。夏期の課題は、長期の課題学習でもある。準備の具体的方法等についてのアドバイス、また普段からの教職教養学習全般についての指導は、常時実施する。

<成績評価方法及び水準>
試験を後期に実施する。中間の夏期には試験に代えてレポートを課す。この2つが評価の中心(70%) さらに講義時に書いてもらう小レポート(30%)を総合して評価する。

<教科書>
新年度に向けて、新しい教科書を準備中。追って指示する。

<参考書>
講義時にテーマごとに紹介する。

<オフィスアワー>
新宿校舎  2777研究室 木曜日 13:00〜15:00
八王子校舎 授業の前後 講師室および共通課程準備室 水曜日4限、5限、金曜日5限の前後。

<学生へのメッセージ>
 まず、教育について自分の考えを持つきっかけにして欲しい。学習をしてゆく中で、いろいろな角度から教育を深く考えてゆけるよう、学生諸君も意識的に学習することを是非心がけて欲しい。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2010 Kogakuin University. All Rights Reserved.