2010年度工学院大学 第2部建築学科

都市計画(City Planning)[5G03]

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2単位
野澤  康 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
都市とは何か、都市計画とはどのようなものなのか、その概要、枠組みの基本的部分を学んでいく。
この講義の具体的な達成目標は下記の通り4点あげられる。
(1)都市計画とはどのようなものであるか、その役割や歴史的な背景を理解する、(2)都市の問題点を的確に捉え分析する、(3)都市計画の基本的な立案プロセスと実現ツールを理解する、(4)身近な都市を、専門家の目で見て評価することができる。

<授業計画及び準備学習>
指定の教科書及び授業時に配布する資料集を用いて、下記の予定にしたがって進める予定である。

1.都市とは何か? 都市はどんな状況にあり、どんな問題があるのか?
   人口集中地区、人口の推移、都市の問題
2.都市計画の歴史
   パリ大改造、田園都市、近隣住区論、ニュータウン
3.都市基本計画
   マスタープラン、都市計画のフレーム
4.土地利用計画
   区域区分、地域地区、形態規制
5.都市交通計画
   道路の段階構成、歩車分離、地区交通計画、LRT
    ※詳細は3年次の「都市交通計画」で扱う
6.公園・緑地・オープンスペースの計画
   公園・緑地・オープンスペースの意義、都市公園の種類
7.住宅・住環境の計画
   居住水準、住宅地の計画
    ※詳細は3年次の「都市住宅地計画」で扱う
8.都市基盤施設の計画
   インフラストラクチャー、水系、エネルギー、情報通信、廃棄物
9.都市環境の計画
   環境の切り口
10.都市の防災計画
   地域危険度、不燃領域率、防災計画、復興計画
11.都市の景観設計
   都市形態のデザイン、道路・街路の機能とデザイン、景観法
12.欧米諸国の計画制度
   イギリス、ドイツ、アメリカの計画制度の特徴
13.日本の都市計画制度(1)
   都市計画法と建築基準法、区域区分、市街地開発事業
14.日本の都市計画制度(2)
   地区スケールの計画手法
15.達成度の確認

<成績評価方法及び水準>
授業中の小テスト等(40点分)、期末試験(60点分)によって成績を評価する。合計が60点以上を合格とする。

<教科書>
「都市計画」川上光彦著(森北出版)

<参考書>
「初学者のための都市工学入門」高見沢実著(鹿島出版会)
「市民参加のまちづくり」渡辺俊一編著(学芸出版社)
「市町村の都市計画1〜3」日笠 端著(共立出版)
「住環境 評価方法と理論」浅見泰司編著(東京大学出版会)  他、講義中に随時紹介する
また、これらの単行本に加えて、自治体発行の各種資料や新聞も参考としながら、学習してほしい。

<オフィスアワー>
講義時間の前後、教室あるいは研究室(A-2674)にて対応する。それ以外でも事前連絡により対応可能である。
E-mail;nozawa@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
講義開始後の入室は原則として認めない。遅刻厳禁である。

 

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