2010年度工学院大学 第2部建築学科
構造設計法(Method of Structural Design)[5F06]
2単位 横尾 格美 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 近年、構造設計法の高度化が益々進む中で、解析数値に対する当該現象が見えにくくなってきている。工学という分野は正にこの点が重要であり、解析は精密になされるものの理解は単純に、大きな視野でなされることが望まれる。授業では、基準法の変遷と解析方法について説明し、最も基礎的な許容応力度設計法を具体的な例題により理解して、更に大地震における耐震性評価についても解説する。
以下に達成目的を示す。 (1)許容応力度設計法の理解 (2)大地震時の耐震性能評価の理解
- <授業計画及び準備学習>
- (1時限/2時限)
第1週 ガイダンス/基準法の変遷 第2週 演習/各部材の崩壊形と耐震性能 第3週 許容応力度設計法における荷重・準備計算・地震力算定/地震荷重時応力算定・断面算定 準備学習:下記参考書(1)構造計算例1の289頁から335頁を読んでおくこと 第4週 大地震時に対する設計(二次設計)の考え方 第5週 構造設計と目に見える現象/試験(19:40〜21:00) 第6週(調整日) 試験解答説明/構造設計の現況
- <成績評価方法及び水準>
- 出席数は6週のうち4週以上が必要である。その上で、出席率(約20点)と、第5週試験(約80点)で計算した総合評価点が60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 配布資料(第1週に配布)
- <参考書>
- (1)「鉄筋コンクリート構造計算基準・同解説−許容応力度設計法−」1999年(日本建築学会)
(2) 図説「建築構造のなりたち」日本建築構造技術者協会編(彰国社)
- <オフィスアワー>
- 金曜日17:30〜17:45(12階講師室)
- <学生へのメッセージ>
- 私達は有形の建築物を扱う分野にいるのであって、数値から目に見える実際の現象をイメージできるような構造設計を講義します。
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