△法学Ａ（日本国憲法１単位含）（Law A）[3709]

＜授業のねらい及び具体的な達成目標＞

　法は、皆さんの生活と切っても切り離すことができないものです。例えば、病院に通う場合でも、アルバイトする場合でも。本講義では、日常生活における法的知識も取り扱いたいと考えていますが、テレビ番組のように一個一個の事例を具体的に見ていくという方式は採用しません。この方式は、その場では興味深く感じることができても、体系的な法の知識が身に付かない可能性があるからです。従って、講義では、法とは何か、体系的な話をしたいと考えています。その中でも特に、この国の最高法規であり、皆さんにとっては、知識として獲得すべき日本国憲法に重点をおいて論を進めていきたいと思います。
　達成目標としては、１）日本の法（特に日本国憲法）の基本的な知識や考え方が身につくようになること、２）法学が科目として含まれる試験を受験する者にとって、入門的知識を獲得できるようになること、３）新聞やテレビのニュースが扱う憲法の事例について理解することができるようになること、です。

＜授業計画及び準備学習＞

１．法とは何か（１）　ガイダンス・法を考える上での事例の紹介
　　準備学習：自分の生活の一つ一つが法とどのような関係を持っているか考えること
２．法とは何か（２）　日本の法の体系を考える
　　準備学習：日本には法律以外にどのような法が存在するか調べること
３．日本国憲法とは何か
　　準備学習：高校で学習した日本国憲法の復習
４．憲法の歴史（１）　諸外国の憲法との関係
　　準備学習：高校で学習する近代以降の世界史を復習しておくこと　
５．憲法の歴史（２）　日本の憲法の歴史
　　準備学習：高校で学習する明治以降の日本史を復習しておくこと
６．統治機構とは何か
　　準備学習：高校で学習した当該部分の復習
７．国会（１）　国会とは
　　準備学習：高校で学習した当該部分の復習　
８．国会（２）　国会議員とは
　　準備学習：高校で学習した当該部分の復習・国会議員のHPを読むことも可
９．内閣
　　準備学習：高校で学習した当該部分の復習
10．司法（１）　司法権とは
　　準備学習：高校で学習した当該部分の復習・最高裁判所のHPを読んでおくこと
11．司法（２）　裁判官とは　　
　　準備学習：高校で学習した当該部分の復習・最高裁判所のHPを読んでおくこと
12．司法（３）　違憲立法審査制
　　準備学習：高校で学習した当該部分の復習・最高裁判所のHPを読んでおくこと
13．地方自治
　　準備学習：高校で学習した当該部分の復習・自分の住んでいる自治体のHPを読んでおくこと
14．憲法改正
　　準備学習：憲法改正国民投票法を読んでおくこと
15．学習成果の確認（試験）
　　準備学習：前回までの総復習を行うこと

＜成績評価方法及び水準＞

成績評価方法は、受講者数に応じて、変更の可能性がありますが、基本的に、確認テストと定期試験期間内のテストで評価します。その中でも定期試験期間内のテストを重視します。確認テストは、定期試験期間内のテストが50点台の赤点の者に対して補助点がわりになるものと思って下さい。

＜教科書＞

特に指定しません。

＜参考書＞

講義中に紹介します。

＜オフィスアワー＞

講義開始１時間前に非常勤講師室か、講義終了後、教室にて。

＜学生へのメッセージ＞

法についての知識がなくても構いません。できる限り、入門的な話をしたいと思います。ただし、二つふまえてほしいことがあります。第一に、新聞・ニュースなどに関心を持ってほしいことです。第二に、様々な視点を身に付けようと努力すること。自己本位の視点だけでは、考え方が偏る恐れがあります。ですので、知らないことを身に付けることも、自分の幅を広げることだと思って、受講して下さい。

＜備考＞

講義の初回は、講義の進行方法や成績評価方法などについて、具体的に話し合いをしますので、必ず参加して下さい。また、皆さんが知っておいた方がよい事例などが、講義期間中に出てくる場合もあります。その時は、その事例を優先させるので、講義の進行が変更になる場合もある点ふまえておいて下さい。

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