2010年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科

心理学A(Psychology A)[3608]

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2単位
矢島 正晴 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
心理学の基礎事項と社会的行動について学びます。私たちは家庭・地域社会・学校・職場という社会的結びつきのなかに生きています。講義では、心理学の基礎を学びつつ、人を求め絆を結ぶあなたを「対人心理学」の分野から探ります。通り一遍の解説に陥ることなく、テーマごとに幅広い話題に言及し、理解を深めてゆきます。あなた自身とあなたの人間関係が見直せるように、講義のなかで心理学的な方法論・物の見方を修得してほしいと思います。

<授業計画及び準備学習>
第1回:導入(講義の形式・内容・受講留意点)
第2回:歴史(心の素朴な洞察から行動の科学へ)
第3回:研究方法(科学としての心理学の研究対象と方法)
第4回:生得的行動(エソロジストから見た行動のメカニズム)
第5回:古典的条件づけ(不随意反応の条件づけメカニズム)
第6回:オペラント条件づけ(自発行動の条件づけメカニズム)
第7回:オペラント条件づけ(実際ならびに応用)
第8回:社会的行動(親和行動)
第9回:社会的行動(友人選択)
第10回:社会的行動(対人魅力)
第11回:社会的行動(印象形成)
第12回:社会的行動(集団の影響)
第13回:社会的行動(リーダーシップ行動)
第14回:社会的行動(説得的コミュニケーション)
第15回:学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
授業にきちんと出席して小テストを受け、その成績を期末試験の成績に加えて、60点以上の者に単位を認めます。具体的には、授業の中で10点満点の小テストを3回実施します。学期末に70点満点の筆記試験を実施します。小テスト不受験者が単位を得ることは「駱駝が針の目をぬけるより難しい」と理解しておいて下さい。

<教科書>
教科書は使用しません。各回に関連資料を配布いたします。講義内容をさらに広く理解したい学生のために、参考図書を下に記しましたので、積極的に活用して下さい。

<参考書>
「心理学」無藤隆 他著(有斐閣)
「グラフィック学習心理学−行動と認知」春木、山内編著(サイエンス社)
「人間関係の心理学」斉藤勇編著(誠信書房)
「社会心理学キーワード」山岸俊男編著 (有斐閣)

<オフィスアワー>
非常勤の講師であるため、当日しか出校できません。質問・連絡・相談は授業の前後に、教室あるいは12階講師室で受けます。

<学生へのメッセージ>
受講者数との関係から、講義形式を採らざるを得ないでしょう。でも、教室では活発な意見交換を期待します。心理学はあなた自身を研究対象とする学問です。自分の行動をいつも意識(反省)する癖をつけましょう。そして、各回に学んだ知見を、自分を材料に確かめて下さい。講義の理解と「人をみる眼」とが格段に進歩します。

 

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