2010年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科

美術B(Fine Arts B)[3605]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
鈴木  淳 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
絵画技法の歴史を通じて,絵画材料と技法の発達の関連について基礎的,教養的知識を修得する.
中学,高校で学ぶ美術史は様式の歴史に偏っている.作品が絵具やさまざまな材料で制作されている以上,そこには材料と技法の発達の変遷がある.授業では絵画を中心に,歴史に登場するいろいろな絵具の材質的特長,また歴史が証明するそれぞれに適した使用方法を概説する.
受講者各自が専攻分野で扱う「物」の歴史と今後の展開について考えるきっかけとなることを目指す.

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス:授業計画
  絵画の"様式"と"技法",光学調査による技法の解明
[絵画様式の流れ]
2.絵画の種類と様式史
[絵画制作の基本]
3.西洋絵画の基本表現:「見る」と「描く」
4.西洋絵画の基本表現:構図,遠近法,明暗表現
5.色:色相,明度,彩度
6.光と色
[絵画技法の発達]
7.絵具の発達と技法:水性絵具と油絵具
8.油彩画以前の絵画:フレスコ画,テンペラ画
9.油彩画の誕生:15世紀フランドル
10.油彩画の発達:16世紀ヴェネツィア
11.油彩画の発達:17世紀
12.油彩画の発達:18世紀から20世紀印象派まで
13.日本における西洋画の歴史
14.歴史が示す油彩画の正しい構造
15.学習成果の確認:定期試験

準備学習について:
本授業はテキストを使用しないので予習の必要はない.授業のあとに復習を充分におこなうこと.復習の要点は各回の授業で指示する.

<成績評価方法及び水準>
定期試験結果70%と小テスト結果30%で評価して60点以上を合格とする.ただし授業への出席が必須であり,とくに小テストの受験率が低い学生は履修放棄とみなし成績評価はおこなわない.初回授業で詳細を説明する.

<教科書>
使用しない.

<参考書>
授業の中で紹介する.

<オフィスアワー>
授業開始前のみ,新宿校舎12階講師室.質問はe mailでも受け付ける.

<学生へのメッセージ>
美術作品だけでなく,生活に関わるあらゆる「物」が作られた経緯に関心を持ってもらいたい.
前期科目「美術A」のシラバスも併せて確認すること.

<参考ホームページアドレス>
beacon art studio ホームページ: http://www.basjp.com/

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2010 Kogakuin University. All Rights Reserved.