2010年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科

論理回路(Logical Circuits)[2G03]

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2単位
相部 範之 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 「論理回路」は携帯電話から宇宙ステーションまで, さまざまな電子機器の中で使われている, 最も基本的な電子回路方式の一つです.本講義ではブール代数の基礎から, FPGA(Field Programmable Gate Array)を用いた実動の回路までを解説し,"0" と"1"という2つの数字だけで, 何故高度な算術演算や機械制御などを実現できるのかについて, 理解を深めてもらうことがねらいです.
 達成目標は, 基本概念を理解し, 論理演算, 論理圧縮ができ, 順序回路を含む基本的な回路図が読めるようになること, とします.

<授業計画及び準備学習>
1. ディジタル回路とは何か?
2. ロジックICとFPGA
3. 2進数演算の復習(進数とは?)
4. 組み合わせ回路1(論理ゲート, 標準形)
5. 組み合わせ回路2(加算回路,減算回路)
6. 組み合わせ回路3(補数器,補数器を用いた減算)
7. 組み合わせ回路4(論理圧縮)
8. 順序回路1(RSフリップ・フロップ,Dフリップフロップ)
9. 順序回路2(クロック,微分回路)
10.順序回路3(トグル・フリップ・フロップ,カウンタ)
11.同期式回路
12.応用回路1(発振回路,タイマ回路)
13.応用回路2(シーケンサ)
14.期末試験
15.試験解説

<成績評価方法及び水準>
レポート40%, 期末試験40%, 授業中の小問題等20%で評価する.

<教科書>
なし. パワーポイントを中心に用いて解説する.

<参考書>
ディジタル・システムの設計, 猪飼國夫, 本多中二共著, CQ出版社, 初版1990, 定価
2,913円(税別), ISBN4-7898-3049-7.

<オフィスアワー>
メールにて随時受付:susu@susutawari.org

<備考>
本講義ではXilinx社のFPGAとその開発環境であるISE WebPACKを用いた実動作を交えて解説を行います。

 

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